日本政府にとっては朗報となる中国海軍の艦影であろう。
「待ってました!」
と、小躍りしたことだろう。
中国の公船が領海侵犯をいくらやってもインパクトはない。
庭を人が横切ったからといって、その庭が他人のものになるわけではない。
よって、そういう行為には指をくわえているしかない。
防衛上の行為は何もできない。
何かすれば過剰反応と国民から非難を浴びるだけになる。
しかし、軍船が庭の向こうでうろつき始めたら、話は異なってくる。
暴力行為で侵入してくる危険性が大きいと誰もが考える。
となれば、保険をかける必要が出てくるし、それは正当な常識的行為として説得力がある。
やった!
とばかりに、政府は自衛隊の石垣島駐屯を持ちだしてきた。
長い間、練りに練って温めていた計画であったのだろう。
ただ出すタイミングががなく、何時出せる何時だと、歯ぎしりしていたものではなかろうか。
そこにやっと中国の軍船がウロウロしてくれた。
待ちに待ったチャンスがやってきた。
これを逃がしてなるものかとばかり、一気呵成にプランの実行に踏み出した、といったところか。
南シナ海の様相を見ていると、今後、中国軍船の活動が活発になる可能性が大きいはずだ。
ということで、国民を納得させるだけの材料は揃ったことになる。
政府にとってはアリガタヤの中国軍船の動きである。
でもあまりにできすぎているので、裏で解放軍と打ち合わせがあって
「そろそろ動いてくれないかな?」
「やりますか」
といった駆け引きがあったようにも勘ぐってしまう。
中国軍船が動けば、日本が過剰に反応することはわかっている。
わかっているのに、実行するというのは解せない。
空軍と海軍を比較すれば、圧倒的に日本が強い。
陸軍とミサイル軍については中国が勝っている。
それは中国もわかっている。
なのに、中国にとって不利になるような行動をするのはどうしてか?
中国軍船が動けが動くほど、日本の防衛力強化の口実を与えることになる。
日本の軍備が鉄壁になってしまう。
何か意図するところがあるのだろうか。
『
日本テレビ系(NNN) 11月13日(金)2時25分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20151113-00000006-nnn-pol
尖閣南の公海上に中国軍艦 海自が警戒監視
沖縄県尖閣諸島の南の公海上で、中国海軍の艦船が11日から12日にかけ、東西に1往復半、反復して航行を行い、海上自衛隊が警戒監視活動にあたった。
防衛省によると、11日午後5時ごろから12日午後7時ごろにかけて、中国海軍の「ドンディアオ級情報収集艦」が尖閣諸島の南の公海上を東西に一往復半、反復して航行した。
尖閣諸島の南側の接続水域付近で中国海軍の艦船が航行したのは初め。
船はその後、北西の方向に去ったという。
今月16日からは尖閣諸島の近海などで海上自衛隊とアメリカ軍による大規模な演習が行われる予定で、防衛省幹部は「演習に合わせた活動ではないか」と話している。
』
『
フジテレビ系(FNN) 11月13日(金)0時59分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20151113-00000274-fnn-pol
中国海軍の情報収集艦1隻、尖閣諸島周辺に接近 不自然な航行
中国海軍の艦艇が、尖閣諸島周辺に接近した。
防衛省によると、11日午後5時ごろ、海上自衛隊の哨戒機が、沖縄・尖閣諸島の南側の接続水域周辺を、中国海軍の情報収集艦1隻が通過するのを発見し、警戒にあたった。
中国海軍の艦艇は、12日午後7時ごろまで、同じ場所を行き来するなど、不自然な航行をしていたという。
日本の領海や、接続水域への侵入はなく、海上自衛隊の演習に関する情報収集を行っていた可能性もあり、防衛省は、引き続き、注視していくとしている。
尖閣問題をはじめ、日中間の海洋問題を話し合う高級事務レベル協議は、12月7日から9日まで中国で行われる予定。
』
『
読売新聞 11月14日(土)3時14分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151113-00050198-yom-pol
尖閣、自衛隊が警戒強化…中国軍艦接近で
中国海軍の情報収集艦が11日から12日夜にかけて、尖閣諸島(沖縄県)の南方を航行した。
日本政府は、中国が米軍による南シナ海での活動をけん制したものと分析しており、自衛隊による警戒監視を徹底する方針だ。
中谷防衛相は13日の閣議後の記者会見で、
「中国軍は海空域の活動を急速に拡大、活発化させており、
我が国周辺の警戒監視に万全を期していく」
と述べた。
情報収集艦は尖閣諸島に近い公海上を東西方向に行ったり来たりする「特異な航行」(菅官房長官)を行った。
尖閣諸島の接続水域(領海の外側約22キロ・メートル)にも一時近づいたため、外務省は外交ルートを通じ、動きを注視していることを中国政府に伝えた。
』
『
2015年11月24日 09時17分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20151123-OYT1T50165.html
石垣島に配備の陸自500人規模に…中国に対抗
政府が南西諸島防衛の強化のため石垣島(沖縄県)に配備を計画している陸上自衛隊が、500人規模となることが分かった。
次期中期防衛力整備計画(中期防、2019~23年度)中の整備を目指す方針で、週内にも若宮健嗣防衛副大臣が石垣市を訪れ、中山義隆市長に理解を求める。
配備を計画しているのは、大規模災害や離島攻撃の際に初動対応を担う警備部隊や、ミサイル部隊など。
政府は当初、現中期防(14~18年度)中の配備を検討し、14年中に部隊規模などを決める方針だったが、11月に沖縄県知事選を控えていたこともあり、「負担を増やすべきではない」(防衛省幹部)として見送った。
政府が南西諸島防衛を強化するのは、中国が東シナ海でも海洋進出を活発化させているためだ。
今月11~12日には中国海軍の情報収集艦が沖縄県・尖閣諸島の接続水域(領海の外側約22キロ)に近づいた。
政府は今年度中に日本最西端の与那国島(沖縄県)に150人の沿岸監視部隊を配備するほか、18年度までに宮古島(同)に700~800人、奄美大島(鹿児島県)に550人の、警備部隊やミサイル部隊を配備する。
』
『
ハンギョレ新聞 11月25日(水)6時52分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151125-00022592-hankyoreh-kr
日本政府、尖閣諸島周辺の陸上自衛隊配備を確定
日本の南西諸島における自衛隊配備計画
南西諸島「軍事力強化」の大きな枠組みが確定
2019年まで石垣島に500人規模を配備
中国の海洋進出に備えるため、日本が南西諸島で推進してきた“戦力強化”作業の全容が固まった。
読売新聞は、政府が南西諸島の防衛力強化のため石垣島への配備が計画されている陸上自衛隊が500人規模となることが分かったと報じた。
同紙は若宮健嗣防衛副大臣が今週内にも石垣市を訪れ、中山義孝石垣市長に政府の計画への理解を求める予定だと伝えた。
兵力は2019年以降に配備される見込みだ。
防衛省の今回の配備は、日本政府が2013年12月に確定した中期防衛力整備計画(2014~2018)で明らかにした「沿岸監視部隊や警備部隊を新たに編成し、南西諸島の戦力を強化する」という方針に沿ったものだ。
南西諸島は日本の九州の最南端である鹿児島から台湾を結ぶ海域に一列に並ぶ長さ1200キロメートルの島嶼群で成り立つ。
この地域には日中間の領土紛争の中心である尖閣諸島(中国名・釣魚島)が位置しており、これまでにも両国の間で様々な対立が続いてきた。
最近は、中国が本格的な海洋進出に乗り出し、西太平洋に進もうとする中国と、これを牽制しようとする日米同盟間の熾烈な駆け引きが激化している。
南西諸島はアジア地域に対する米国の軍事的関与を防ごうとする中国の軍事戦略である「アクセス阻止・領域拒否」(A2 /AD)戦略の中核である第1列島線を正確に重なる。
日本はこれまで与那国島に150人規模の沿岸監視部隊、奄美大島(550人)と宮古島(700~800人)などにも2018年までに経費部隊と地対空・対艦ミサイル部隊を配備するという計画を推進してきた。
今回石垣島に配備れている兵力数が確認されたことで、日本が進めてきた南西諸島戦力強化作業の全体枠組みが確定したことになる。
読売新聞は
「これらの島に射程距離が長い地対空、地対艦ミサイルを配置して接近してくる外国軍の航空機や艦船の抑止力を高めることができるだろう」
と報じた。
これまで日本の自衛隊は、南西諸島の中心部である沖縄本島にのみ駐留していた。
一方、自衛隊は南西諸島の島々が中国に占領された場合に備えて、2018年までに3000人規模の日本版海兵隊の「水陸両用団」を編成するという計画も明らかにした。
防衛省は来年度予算要求項目に彼らが使うことになる輸送機MV-22(オスプレイ)と水陸両用車(AAV7 )の購入計画を盛り込んで、注目を集めた。
』
『
TBS系(JNN) 11月26日(木)18時39分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20151126-00000041-jnn-pol
石垣島に自衛隊配備の動き、
背後に中国軍艦の影
今月11日に尖閣諸島の近くで撮影された中国軍の艦船の姿。
この海域での軍艦の出現は初めてということで、日本政府に緊張が走りました。
場所は尖閣の接続水域の近くで、こうした中国の進出を受けて、陸上自衛隊は与那国島、宮古島などにミサイル部隊などの配置を進めています。
そして26日、防衛省は石垣島にも500人から600人規模の部隊の配備を地元に要請しました。
年間100万人の観光客が訪れる海と自然の島、石垣島この島で、自衛隊配備の動きが本格化しています。
「どうぞ、よろしくお願いします」(若宮健嗣 防衛副大臣)
26日、防衛省の若宮副大臣が石垣市を訪れ、中山市長に対し、陸上自衛隊の駐屯地を建設したいと要請したのです。
ミサイル部隊など500人から600人を配備し、周辺の島への攻撃などに備えるという計画。
念頭にあるのは「中国」の海洋進出です。
「安全保障環境が非常に厳しくなっている。石垣島に部隊を配置することによって、領土、領空、領海を守り抜いていこうと」(若宮健嗣 防衛副大臣)
今月11日、尖閣諸島の接続水域の近くに、中国海軍の情報収集艦が現れました。
この海域に中国の軍艦が出現するのは初めてのこと。
自衛隊は哨戒機などが監視にあたり、無線で問いかけましたが・・・
「航行の目的は?」(自衛隊側)
「通常の航行です」(中国側)
中国の軍艦は1日以上をかけ、同じ場所を行ったり来たりするという特異な動きを見せた後、去っていきました。
こうした中、本格化する自衛隊の配備計画。
しかし、島の住民の賛否は割れています。
【住民は・・・】
「島を守ってくれるというかね、感謝しています」
「本当に平和を大事にする島であるのに、怒りの前に驚き」
「相手側もまた威嚇しますよね、負けじと。
ことがだんだん大きくなる可能性がありますよね」
また、防衛省の中には行き過ぎた「中国脅威論」に、距離を置く声もあります。
「中国だって、そんなに無理はしない。
事態が即、エスカレートするとは思わない」(防衛省幹部)
石垣市の中山市長は、「国の考えは十分理解できた」と述べたうえで、今後、市民の意見を聞き、結論を出すとしています。(26日17:40)
』
申報道官によると、西太平洋に入る遠洋飛行訓練は今年4回目で、訓練とパトロールは27日に行ったという。
中国が2013年11月に尖閣諸島を含む東シナ海上空に一方的に設定した防空識別圏について
「設定以来の2年間、パトロールを常態化させており、
外国機の進入には識別と監視、必要な措置をとり、国の防空安全に努めている」
とした。
』
レコードチャイナ 配信日時:2015年11月29日(日) 0時26分
http://www.recordchina.co.jp/a124104.html
防衛副大臣、石垣市に500人規模の陸上自衛隊配備計画を説明
=米国ネット「中国から大げさな声明が発表されるのを期待している」
2015年11月27日、AP通信によると、若宮健嗣防衛副大臣は26日、沖縄県の石垣市役所で中山義隆市長と会談し、石垣島に500人規模の陸上自衛隊を配備する計画について説明した。
この報道に、米国のネットユーザーがコメントを寄せている。
防衛省は、石垣市に属する尖閣諸島周辺で中国公船が領海侵入などを行っていることを踏まえ、石垣市などへの陸上自衛隊の部隊を配備する計画を進めている。
若宮副大臣は中山市長との会談で、500人規模の部隊を派遣する計画について説明し、島中央部の市有地を駐屯地の候補として挙げ、市に協力を要請した。
この報道に、米国のネットユーザーがコメントを寄せている。
「世界はどんどん第三次世界大戦へと近づいている」
「この間はトルコ軍がロシア軍の爆撃機を撃墜し、今度は日本が中国と戦争を始めようとしている。第三次世界大戦が起こるかどうかという問題ではなく、いつ始まるかが問題になってきている」
「他国の脅威に対して日本は自分たちの力で守るべきだ」
「私たちの問題ではない!」
「日本に未来はない。経済は混迷している」
「日本にとってはいい動きだ」
「中国から大げさな声明が発表されるのを期待しているよ」
』
_