2015年11月14日土曜日

中国の科学論文:掲載誌が次々に無効を表明、「偽造が多すぎ、要調査」、パクリから偽造商品へと進む中国学術論文

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サーチナニュース 2015-11-14 10:25
http://news.searchina.net/id/1594226?page=1

中国の科学論文、
掲載誌が次々に無効を表明  
「偽造が多すぎ、要調査」

 中国メディアの北京晨報は13日、英国やドイツなどの国外の権威ある出版社が、中国から投稿された科学論文の「撤回」と「調査」を進めていると報じた。
 事実にもとづかない代筆や掲載を推奨するための偽の評価文章などが極めて多い問題があるという。

 英国では3月、生物学の専門出版社が、掲載された論文43篇の「取り消し」を発表した。
 うち41篇が中国からの投稿だった。
 ドイツでも科学雑誌出版社が論文64篇を取り消した。
 大部分が中国からのものだったという。

 それ以外にも、中国からの論文の多くが「取り消し」や「調査」の対象になっている。

 学術上の成果や論文の捏造や捏造疑惑が発生するのは、中国だけでない。
 日本でも、STAP(スタップ)細胞を巡る騒ぎは記憶に新しい。
 2000年に発覚した考古学での発掘結果の捏造では、
 中国で「やはり、歴史を偽造する国」と、近現代における歴史認識と絡めて論じる声が出た。

 しかし北京晨報によると、
 中国における「学術成果の偽造」には「産業化」という特徴がある。
 研究結果をでっちあげる「代筆」、一連の事務的作業を含む「代理投稿」などを行うサービス業者が存在するという。

 専門誌が論文掲載の可否を判断する際には、第三者機関の評価を参考にするので、業者は「評価文章の偽造」も“商品”にしているという。

 北京晨報によると、学術論文を国外専門誌に掲載するための「サービス」を行う業者の多くは「語学上の問題をサポート」するためなどと称している。
 大手通販サイトに「商品」として掲載している場合もある。

 論文の多くは学術的レベルを満たすため、スタッフが「脚色」を施す。
 中には、実験などを全く行っていない「完全なでっち上げ」もあるという。

 中国では、研究者による組織である中国科学技術協会も、国外の権威ある科学雑誌が次々に、中国から寄せられた論文の多くを「無効」としたことを深刻に受け止め、問題を出した研究者の所属する組織を通じて、処分を行っている。
 すでに、医学大学の教授職を解任された研究者もいるという。

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◆解説◆
 学術の世界はこれまで、「研究者性善説」にもとづいて発展してきたと考えよい。
 研究者間の厳しい競争があり、感情面での確執が生じることはあるが、「研究者は基本的に正直」と考えることは、注目に値する成果を別の研究者が存分に利用することにつながり、学術の発展を促進するという功能があった。

 そのため、研究成果の偽造があれば、学界全体が混乱するという深刻な影響が発生する。
 中国のように不正が常態化すれば、中国の学術研究の発展を阻害するだけでなく、世界全体の学術の発展に影響を与えることになりかねない。

 中国科学技術協会は、論文を無効とされた研究者が国家自然科学基金からの助成を受けていた場合、助成の決定を取り消し、すでに交付した助成金の返還を求めることに決めた。
 問題を起こした研究者に対する、当然の処置と言えるだろう。

 同協会はさらに、2015年に国家自然科学基金からの助成金申請について、無効とされた論文の内容を前提とする研究をすべて助成の対象からはずしことにした。
 申請のための下準備や事務作業には一般的に、大きな労力が伴う。
 申請した研究者に悪意がなかったとしても、多大な時間が無駄になったことになる。
 やむを得ない措置ではあるのだろうが、中国の学術界には大きな損失が生じた。



レコードチャイナ 配信日時:2015年11月26日(木) 10時35分
http://www.recordchina.co.jp/a123914.html

韓国の天才少年の論文は「盗作」、国際学術誌が掲載撤回へ
=韓国ネット「大人が若者を食い物にした結果」
「教授のレベルの低さを表している」

 2015年11月25日、韓国・聯合ニュースによると、韓国で天才少年として知られる韓国科学技術連合大学院大学(UST)のソン・ユグン(17)さんのブラックホールに関する研究論文に盗作の疑いがあるとして、同論文を掲載した国際学術誌「天体物理学ジャーナル(Astrophysical Journal・10月5日)」が掲載を撤回した。

 天体物理学ジャーナルは、ソンさんとソンさんの指導教授である韓国天文研究院(KASI)のパク・ソクジェ研究委員が共同で執筆した論文のなかで、2002年にパク研究委員が学会で発表した資料(Proceeding)の多くの部分をそのまま使用していながら、引用の事実を明示していないと指摘。
 掲載撤回を決定した。

 パク研究委員は、ネットなどで盗作の疑惑が持ち上がった際、
 「論文と発表資料には類似する部分があるが、ユグンさんが導き出した偏微分方程式の部分がこの論文の中核で、意味のある学術成果。
 ジャーナル側もこれを認めた」
と話していた。
 今回の掲載撤回を受け、パク研究委員は
 「全く予想もしていなかった」とし、
 「この問題について記者会見で立場を明らかにする」
と述べた。



レコードチャイナ 配信日時:2015年11月19日(木) 5時14分
http://www.recordchina.co.jp/a123509.html

韓国の天才少年、18歳3カ月で博士号の最年少記録更新

 2015年11月18日、韓国・聯合ニュースによると、韓国で来年2月、18歳3カ月の最年少博士が誕生する見込みとなった。
 かねてより韓国で「天才少年」として話題になっていたソン・ユグン君が、科学技術連合大学院大学(UST)の博士論文審査を通過したのだ。

 この日、ソン君の指導教授を務める韓国天文研究院(KASI)の朴碩在(パク・ソクジェ)博士が明らかにしたところによると、ソン君が提出した論文「一般相対性理論の天体物理学的応用」が最終審査を通過した。
 ソン君は弱冠8歳で大学に合格、09年にUSTの修・博士統合課程に入学しており、韓国の天才少年として知られている。

 現在までの韓国人の博士号取得は、チョン・ジンヒョク氏(米レンセラー工科大)の23歳11カ月が最年少記録とされている。











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