●ANNニュース 10月27日(火)11時45分配信
さて、アメリカが「ささやかな行動」に出た。
中国としては「ささやか」であっても、メンツを潰された以上黙っているわけにはゆくまい。
さあてどうでるか。
以前に「防空識別圏」を設定したとき、そこをB52が飛行した。
このときは中国は何もできなかった。
でも今度はそうはいくまい。
何かをしないと国内的に社会不満が溜まってしまう
だろう。
それは習近平政権のあり方にもかかわってくる。
自ら招いた問題だが、それに対する策もあることだろう。
さらに国際的には口先だけの眠れる獅子で終わってしむわけにもいかないだろう。
何もできなければ軽蔑に対象になり、国際評価は一気に落ちてしまう。
おそらく、アメリカはこれ1回で終わりにはしないだろう。
非常に軽く横頬を張ったといったところかな。
複数回やって中国が何も反撃できなかったとなると、もはや中国信用はガタ落ちになる。
だがオバマはやむえずやっている。
うまく彼を籠絡すれば、この1回で終わりになるかもしれない。
またこの1回で終わりになったら、完全にオバマはレームダックになる。
とはいえオバマは永久に続けられるほどの度胸はない。
「とりあえず、やった!」
という形を残して引き下がるのがアメリカの戦略だと思える。
果たしてどうなるだろうか。
しばらくは米中の駆け引きは面白い展開になる。
客観的にみて腰の引けているオバマより、中国の方が強いだろう。
そして最後は、
「中国はアメリカの艦船を追い払った」
という勝利宣言で幕引きだろう。
『
フジテレビ系(FNN) 10月27日(火)12時53分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20151027-00000770-fnn-int
米海軍、
南シナ海の中国「人工島」周辺12カイリでパトロール開始
アメリカ軍が、南シナ海で行動を開始したもよう。
アメリカの複数のメディアは、アメリカ海軍の駆逐艦が、南シナ海で、中国が埋め立てた「人工島」の周辺12カイリ(およそ22km)以内に入って、パトロール活動を始めたと報じた。
ロイター通信などは、アメリカ防衛当局の話として、アメリカ海軍が、ミサイル駆逐艦「ラッセン」を、中国が環礁を埋め立てて建設した「人工島」から、12カイリ以内の海域に派遣したと伝えた。
駆逐艦は、数時間、海域にとどまる見通しだとしている。
現地では、中国が、3,000メートル級の滑走路の建設を進める一方で、アメリカは、「国際法上、いつでも航行や飛行の自由がある」として、領海とは認めないという姿勢で、12カイリ以内への航行を示唆していた。
ただ、オバマ大統領が、9月の米中首脳会談の前に実施することには、慎重姿勢だったとされ、一定期間を置いたこのタイミングで航行が承認されたという見方が有力となっている。
中国の王毅外相は、
「われわれは、アメリカに対し、よく考えて行動し、軽率な行動をせず、何の理由もないのに、わざわざ、事を起こさないよう忠告する」
と述べ、アメリカを強くけん制した。
』
2015/10/27 11:45 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201510/CN2015102701001063.html
米軍艦、中国「領海」を航行 南シナ海人工島12カイリ内
●米海軍のイージス駆逐艦「ラッセン」
米国防総省当局者が明らかにした。
中国は「領海侵犯」と激しく反発し、対抗措置を取る可能性が高い。
南シナ海をめぐる米中の対立は一段と緊迫度を増し、軍事的衝突といった最悪の事態に発展する懸念も出てきた。
米国防当局者はロイター通信に対し、ラッセンにはP8など米対潜哨戒機が同行するとの見方を示した。
オバマ米政権は今後、人工島周辺で継続的な航行を実施する方針。
』
『
朝日新聞デジタル 2015年10月27日12時55分
http://www.asahi.com/articles/ASHBW2JGSHBWUHBI006.html
米駆逐艦、人工島12カイリに 対中国「航行は自由」
米国防総省当局者が明らかにした。
この海域で中国の領有権を認めない目的もある。
中国が大規模な埋め立てを始めた昨年以降、米軍が南シナ海でこの作戦を行うのは初めて。
■ 中国外相「軽々なことは慎むように」 米駆逐艦派遣
米軍が実施したのは「航行の自由作戦」。
米国防総省のデービス報道部長は同日、この作戦について
「領有権などで
度を越した主張をする国に対し、
事前通告をしないでその海域や空域を航行し、航行の自由があることを示す」
と語った。
★.中国が南沙諸島で埋め立てた人工島に他国の船や飛行機を近寄らせない主張が、
「度を越した主張」にあたる
との考えを明らかにした。
国防総省当局者によると、米海軍が派遣したのは、第7艦隊の拠点である横須賀基地所属のミサイル駆逐艦ラッセン。
中国が南沙諸島で埋め立てをし、3千メートル級の滑走路を建設しているスビ礁から12カイリ内の海域を航行した。
ロイター通信などによると、任務は数時間で完了するという。
スビ礁は中国が埋め立てる前は、満潮時に岩が海面下に沈む暗礁だったとされ、国際法上も12カイリ内は領海にならない。
米政府は、国際法上認められた海域の航行の自由を示すだけでなく、この岩礁周辺の領有権も認めないことを行動で示す狙いもある。
また別の米軍当局者は朝日新聞の取材に対し、
「ラッセンは太平洋地域の安全と安定を守るため、この海域でパトロール任務を実施している」
と語った。
ラッセンは数日前までマレーシアにいたが、作戦決定を受けて南シナ海で任務についたとみられる。
オバマ政権は9月の米中首脳会談後に、米海軍の艦船を派遣する決断をしていたが、今回、時期や場所などを確定させ、実行に移した。
在米中国大使館の朱海権報道官は、
「航行の自由(作戦)を、影響力の拡大や他国の領有権と安全を傷つけるための言い訳にすべきではない。
米国が挑発的な言動を抑制し、地域の平和と安定を維持する責任を果たすことを促す」
との声明を発表した。
中国は南シナ海の大半の海域を「9段線」と呼ばれるラインで取り囲み、独自の管轄権を主張。習近平(シーチンピン)国家主席も米中首脳会談で「南シナ海の島は昔から中国の領土だ」と述べた。
米政府は中国の主張には
「国際法上の根拠がない」
としている。
』
『
日本テレビ系(NNN) 10月28日(水)7時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20151028-00000018-nnn-int
米海軍“人工島”近くにイージス艦を派遣
中国が南シナ海で埋め立てを進めている問題で、アメリカのカーター国防長官は27日、人工の島から12カイリ以内の海域に海軍のイージス艦を派遣したことを認め、今後も同様の活動を続ける方針を示した。
議会上院の公聴会に出席したカーター国防長官は、中国が自国の領海と主張する海域にイージス艦を派遣したことを公式に認めた。
また、
「国際法が許すあらゆる場所で航行を続ける」
と改めて強調し、今後も同様の活動を継続する方針を示した。
カーター国防長官
「最近、この地域(南シナ海)で海軍の活動は行われたし、
今後、数週間から数か月の間も行われるだろう」
アメリカは中国の主張を認めない姿勢を鮮明にし、行動で示し続けることで中国への圧力を強めていく方針。
』
『
日本テレビ系(NNN) 10月28日(水)7時25分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20151028-00000019-nnn-int
中国、警告などの対抗措置 米艦船派遣
中国が南シナ海で埋め立てを進めている問題で、アメリカが人工島から12カイリ以内に海軍の艦船を派遣したことを受け、中国は警告などの対抗措置を取った上、アメリカ側に強く抗議した。
中国外務省は
「関係部門がアメリカ軍の艦船を監視・追跡し、警告した」
として、対抗措置を取ったことを明らかにした。
中国国防省によると、警告したのは、中国海軍のミサイル駆逐艦「蘭州」と、巡視艦「台州」だったという。
また、中国外務省は、さらなる手段を取る可能性を示唆した。
さらに、張業遂外務次官は27日夕方、アメリカのボーカス駐中国大使を呼び出し、
「中国の主権と安全を脅かすひどい挑発だ。
アメリカ側の行為に強い不満と断固とした反対を示す」
と抗議した。
』
『
読売新聞 10月28日(水)7時16分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151027-00050131-yom-pol
中国包囲網へ…日本、米・東南アジア各国と協力
日本政府は、米海軍による南シナ海・スプラトリー(南沙)諸島への艦艇派遣を支持している。
米国に加え東南アジアの各国とも協力し、中国の「力による現状変更」に歯止めをかけたい考えだ。
米海軍艦艇の南シナ海への派遣は今後、継続して行われる見通しだ。
神奈川県の米海軍横須賀基地を拠点とする米海軍第7艦隊が主力になるとみられ、米側から自衛隊の協力を求められる可能性もある。
日米両政府が4月に合意した新たな日米防衛協力の指針(ガイドライン)では、平時における日米共同の「ISR(情報収集、警戒監視及び偵察)活動」も可能になった。
中谷防衛相は記者会見で、自衛隊の協力について
「南シナ海の情勢が我が国の安全保障に与える影響は拡大している。
どう対応していくかは今後十分に検討を行っていくべき課題だ」
と含みを持たせた。
日本政府は、中国の動きをけん制するため、中国と領有権問題を抱えているフィリピンやベトナムに巡視船の供与や人材育成の協力も行ってきた。こ
れらの取り組みをさらに強化して各国の警戒監視能力を高め、「中国包囲網」を形成したい考えだ。
』
●JNNニュース
●FNNニュース
『
ロイター 2015年 10月 28日 04:30 JST
http://jp.reuters.com/article/2015/10/27/south-china-sea-idJPKCN0SL2JL20151027
南シナ海の警戒活動より頻繁に、挑発ではない=米当局者
[ワシントン 27日 ロイター] -
中国「領海」内に米艦が派遣された件で、米国防当局者は27日、南シナ海の警戒活動頻度を増やす見通しを示した。
今回の派遣で米国側は、平和、秩序、安全を害さない限り、他国の領海を通行できる(無害通航)権利を行使したとみられている。
米国はこうした活動を定例化する考えだ。
国防当局者は「この種の行動を挑発と捉えるべきでない」と述べた。
次回の活動時期は明らかにしなかった。
当局者は
「われわれは世界国家で、法的に認められた地域で、活動できるようにしておく必要がある」
と説明。
「だからこうした任務を実行しているのだ」
と話した。
また、中国の船舶が約6週間前、米アリューシャン列島の12カイリ(約22キロ)内を通航したほか、各国船舶も頻繁に通っていると指摘。
「仮に無害通航ができなければ、通航に法外な費用がかかり、難しくなる」
と語った。
当局者によると、今回の米海軍ミサイル駆逐艦「ラッセン」派遣時、
中国の艦船が安全な距離を確保しながら追跡した
が、トラブルはなかったと説明した。
ラッセンはスビ礁付近を航行したが、ミスチーフ礁付近は通航しなかったと説明。
フィリピンとベトナムが領有を主張する岩礁の12カイリ内も通航したという。
スビ礁とミスチーフ礁はともに、中国が2014年に大規模な埋め立てプロジェクトを始める前まで、満潮時は海面下に沈んでいた。
★.国連海洋法条約の下では、これまで海面下に沈んでいた岩礁の上に人工島を造成した場合、周囲に12カイリの領海を設定できない
とされている。
』
『
2015.10.27(火) Financial Times
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45098
米海軍、南シナ海で「航行の自由作戦」開始
誘導ミサイル駆逐艦ラッセンを中国の人工島の12カイリ内に派遣
(2015年10月26日付 英FT.com)
米国海軍は27日早朝、南シナ海で航行の自由作戦*1を開始した。
係争中の資源豊富な海域で中国の領有権主張に対抗する、利害の大きな試みの一環だ。
米国の誘導ミサイル駆逐艦ラッセンが72マイル(約115キロ)の航行に乗り出し、2つの人工島――スービ(中国名・渚碧)礁およびミスチーフ(美済)礁――から12カイリ内に進入する。
人工島はいずれも中国が、領有権が争われているスプラトリー(南沙)諸島内で建設したものだ。
国防担当の米政府高官は、ラッセンは南シナ海で現地時間の午前6時40分ごろに任務を開始したと語った。
この動きは、中国が自国の領土・領海と見なすものの侵害は一切許さないと警告していた中国政府を怒らせるだろう。
中国のある司令官は今月、米国が作戦を始める準備をしていると本紙(英フィナンシャル・タイムズ)が報じた後、人民解放軍は中国の主権を侵害したいかなる外国勢力に対しても「真正面から打撃」を加えると語っていた。
■2012年以降初の12カイリ内航行、中国の領有権主張にノー
ラッセンによる作戦行動は、米国海軍が2012年以降、中国が領有権を主張する島の周辺12カイリ内を航行する初めてのケースとなる。
狙いは、米国政府は南シナ海の人工島に対する領有権は一切認めないということを示すことにある。
★.国際海洋法は、国が自然な島の周囲12カイリ内の領有権を主張することを認めているが、
人間の建設活動によって海面上に持ち上げられた暗礁周辺の領海を主張することは認めていない。
中国は過去2年間で、岩礁や環礁の周辺数千エーカーを浚渫(しゅんせつ)することで、南シナ海に5つの人工島を建設した。
1つの人工島――ファイアリークロスと呼ばれる岩礁――では、アナリストらが軍用機を扱えると見る長さ3キロの滑走路を建設した。
中国は海軍と沿岸警備隊を増強するに従い、南シナ海での巡視活動について強硬になっていった。
南シナ海の海上交通路は世界の貿易のざっと30%を扱っている。
☆*1=領有権などを巡って争いが起きている海域に軍艦を派遣し、船舶の自由な航行を確保せよというメッセージを送る米軍の行動のこと
中国の習近平国家主席は最近のワシントン訪問時に、地域に対する中国の領有権を改めて主張。
「南シナ海の諸島は古代から中国の領土だ」
と述べ、建設は
「いかなる国を標的にするものでも影響を及ぼすものでもなく、中国は軍事化を進めるつもりはない」
と語った。
だが、米国のバラク・オバマ大統領は習主席との共同記者会見で、「埋め立て、建設、係争地域の軍事化」についての懸念を表明し、米国やその他諸国には、地域で航行の自由活動を遂行する権利があると強調した。
中国と近隣諸国は数十年間にわたり、南シナ海の島を争ってきた。
領有権を主張する大半の国が南シナ海の島や岩礁で建設を行ったが、中国は前代未聞の規模でそれを実施した。
大方のアナリストは、中国は、第2次世界大戦以降、米国が支配的な海軍国だった西太平洋で戦力投射を強化しようとしていると見ている。
■海洋強国を目指す中国
2012年に、胡錦濤国家主席(当時)は演説で、共産党は「中国を海洋強国にする」と示唆した。
中国が自国を海洋強国と呼んだのは500年ぶりのことだった。
中国は自国の沿岸から遠く離れた場所、特に南シナ海、東シナ海、黄海を太平洋から切り離す、いわゆる「第一列島線」の先で活動できる「外洋」海軍を構築している。
増大する能力と活動範囲を示す一例として、中国の軍艦5隻が先月、オバマ氏が北極圏を訪問中にアラスカ沖の国際水域を航行した。
By Demetri Sevastopulo in Washington
© The Financial Times Limited 2015. All Rights Reserved. Please do not cut and
paste FT articles and redistribute by email or post to the web.
』
『
サーチナニュース 2015-10-28 11:47
http://news.searchina.net/id/1592566?page=1
米イージス艦に対抗、
中華イージス艦を投入 「警告だ」と中国国防部が猛反発
中国政府・国防部は27日夜、米海軍がイージス駆逐艦「ラッセン」を、の南沙(英語名スプラトリー)諸島で中国が埋め立てた人工島から12海里以内の海域を航行させたことに猛反発する楊宇軍報道官の発言を発表した。
中国は警告のため、「中華イージス艦」と呼ばれる「蘭州」を投入したという。
楊報道官は、中国が南沙諸島での活動を、
「主に各種の民間の需要に対するサービスであり、各国の共通の利益のためのサービス」
と主張した。
米駆逐艦の“進入”については、
「中国の主権の安全、島・岩礁に居る人員と施設の安全、わが漁民の正常な作業の安全、地域の平和と安全を損ねた」
などとして、厳しく非難した。
さらに、米軍の行動は突発事態を招きかねないとして、「非常に無責任」と決めつけた。
また、南シナ海の一般的な国際航路から離れる中国側が守備する島(岩礁)に接近したことは「国際法の“航行の自由”の乱用だ」と非難した。
楊報道官は、中国国防部が米側に厳重に抗議すると共に、中国海軍がミサイル駆逐艦「蘭州」とフリゲート艦「台州」を投入して米国側に「警告」したと表明した。
蘭州は「052C型駆逐艦(蘭州級駆逐艦)」の1番艦として2004年10月に就役した。
国産の、アクティブ・フェーズド・アレイレーダーや自国産のHQ-9(紅旗-9)」防空ミサイルを搭載しており、「中華イージス艦」と呼ばれる。
ただし、防空能力は米イージス艦よりも劣るというのが一般的な見方だ。
台州は「053型H1型フリゲート艦(江滬-II型)」の1番艦。就役は1982年。
「053型」シリーズのフリゲート艦は対艦ミサイルを主兵装とする。
ただし、防空能力や対潜能力は「限定的」とされる。
米軍が派遣した「ラッセン」は弾道ミサイルにも対応するイージス艦。就役は2001年だ。
**********
◆解説◆
南沙諸島に対する米海軍の出動は、中国にとっては対応が難しい事態だ。
習近平国家主席(共産党総書記、中央軍事委員会主席)は、強力な腐敗撲滅運動、抗日戦勝利70周年の大規模な軍事パレード、大国イメージを強調する外交活動などからみても「強力な指導者」のイメージづくりを極めて重視していることが分かる。
米軍の圧力に簡単に屈したのでは、イメージづくりに悪影響が出る。
中国側の「作業」に影響が出ないとしても、
米軍が同様の派遣を繰り返せば、中国国内で
「いつまで許している。 習近平は弱腰だ」
との見方が出かねない。
万一の「軍事衝突」が発生すれば、中国側は「大敗」する
と考えねばならない。
もちろん、米国も中国との対立がエスカレートすることは望んでいない。
中国との対立が経済に影響すれば米財界、さらに選挙民の支持を失うことになる。
そのため、米中双方は水面下で、
「互いの面子が立てられる落としどころ」
を探って、緊迫した交渉を続けていると考えるのが自然だ。
』
『
ロイター 2015年 10月 28日 12:58 JST
http://jp.reuters.com/article/2015/10/28/south-china-sea-idJPKCN0SL2JL20151028?sp=true
中国が南シナ海の米艦派遣に抗議、
米国は警戒活動を定例化へ
[北京/ワシントン 27日 ロイター] -
中国が「領海」と主張する海域内に米艦を派遣した件で、
★.米国防当局者は27日、南シナ海での警戒活動頻度を増やす見通しを示す一方、
中国は同艦に警告したうえで米国大使に抗議したことを明らかにした。
米国は26日、ミサイル駆逐艦「ラッセン」を南シナ海で中国が造成した人工島から12カイリ(約22キロ)内の中国が「領海」と主張する海域に派遣。
★.これは中国の領有権主張に対する米国の最も重大な挑戦を意味しており、
★.中国の怒りを買うことは必至
とみられていた。
今回の派遣で
★.米国側は、平和、秩序、安全を害さない限り、他国の領海を通行できる(無害通航)権利を行使した
とみられている。
同国はこうした活動を定例化する考えだ。
国防当局者は「この種の行動を挑発と捉えるべきでない」と述べた。
次回の活動時期は明らかにしなかった。
★.当局者は「われわれは世界国家で、法的に認められた地域で、活動できるようにしておく必要がある」と説明。
「だからこうした任務を実行しているのだ」と話した。
また、
★.中国の船舶が約6週間前、米アリューシャン列島の12カイリ内を通航したほか、各国船舶も頻繁に通っている
と指摘。
「仮に無害通航ができなければ、通航に法外な費用がかかり、難しくなる」
と語った。
当局者によると、今回の米海軍ミサイル駆逐艦「ラッセン」派遣時、中国の艦船が安全な距離を確保しながら追跡したが、トラブルはなかったと説明した。
ラッセンはスビ礁付近を航行したが、ミスチーフ礁付近は通航しなかったと説明。
フィリピンとベトナムが領有を主張する岩礁の12カイリ内も通航したという。
スビ礁とミスチーフ礁はともに、中国が2014年に大規模な埋め立てプロジェクトを始める前まで、満潮時は海面下に沈んでいた。
国連海洋法条約の下では、これまで海面下に沈んでいた岩礁の上に人工島を造成した場合、周囲に12カイリの領海を設定できないとされている。
■<中国側は激しい抗議>
一方、中国外務省は27日、米艦の動きを監視、追跡した上で警告したことを明らかにした。
中国外務省は声明で
「中国の抗議を真摯に受け止め、過ちを即刻是正し、中国の主権と安全保障上の利益を脅かすような危険もしくは挑発的な行動をとらないよう、中国は米国に対して強く要求する」
とした。
張業遂・筆頭外務次官は同日、米国のボーカス駐中国大使を呼び出し、米駆逐艦派遣は「極めて無責任」だと抗議した。
外務省はこれより前に、中国政府の許可なく、米艦が「不法に」南沙(英語名スプラトリー)諸島にある人工島付近の海域に進入したと批判していた。
同省の陸慷・報道局長は定例会見で、米国が同海域の緊張を高めることをやめなければ、中国は「関連能力を増強」せざるを得ないとの結論に至るかもしれないと語った。
陸氏は、具体的には言及せず、そのような事態にはならないことを望んでいると述べるにとどめたが、
同氏の発言は中国が南シナ海で軍事的プレゼンスを一段と強める可能性を示唆している。
★.一部の専門家は、同海域で米国が定期的に活動することに中国は抵抗するとみており、中国海軍が米艦船を包囲し阻止しようとする可能性を指摘。
そうなれば事態がエスカレートするリスクが高まるとしている。
一方、南京大学中国南海研究協同創新センターの朱鋒主任は、最終的に米国と対立することは避けたいため、今回の米艦派遣に対する中国政府の反応は限定的との見方を示した。
★.「言葉での応酬が続くだろうが、実際の行動は自制の兆候を示すものになると期待している」
と朱氏は語った。
』
『
サーチナニュース 2015-10-28 19:23
http://news.searchina.net/id/1592660?page=1
南沙問題:
「人工島の周囲は中国の領海だ」
「なぜなら近くに島ある」
フィリピン支配の島を根拠に中国メディアが強弁
米海軍のイージス艦が、中国が南沙諸島(スプラトリー諸島)の渚碧礁(スビ礁)に作った人工島から12海里にまで接近したことで、中国では政府、軍、メディアが一斉に米国を強く非難した。
中国メディアの新浪網は、同人工島の周囲は中国の領海と主張。
理由を「南沙諸島で2番目の大きさの中業島(パグアサ島)から12海里以内にある」とした。
中業島はフィリピンが実効支配している。
新浪網は記事前半で領海について説明。
国際法では、干潮時に陸地が水面上に出ても満潮時に水没すれば「島」とは認められず、「陸地から12海里」の領海の設定も認められないと認めた。
そのため、「一部のいわゆる海洋法の権威はメディアで、『中国は人工島によって12海里の領海を設定する権利はない』と、思いつきを述べている」と批判。
さらに「それらは地図を見ていない“目の見えない者”」と、差別用語を使って罵倒した。
その上で
「渚碧礁に12海里の領海がないとしても、大したことはない。中業島がある!」
と主張。
「中業島は南沙諸島第2の島であり、中国の合法的領土であるので、国際海洋法により12海里の領海設定権がある」、
「中業島は人が生活できる島なので200海里の排他的経済水域も設定できる」
などと論じた。
記事はさらに、
「南沙諸島の太平島、中業島、南子島、北子島、南威島、馬歓島、費信島などの岩礁ではない島は、中国の南シナ海の主権にとって重要であり、人工島では代替えが効かない」
と主張した。
中業島はフィリピンが実効支配し、一般住民も住んでいる。
太平島(イツアバ島)は台湾(中華民国)が実効支配している。
米国製の「C-130」輸送機が離着陸できる滑走路がある。
南子島(サウスウエスト島)はベトナムが実効支配している。
北子島(ノースイースト島)はフィリピンが実効支配している。
南威島(チュオンサ島)はベトナムが実効支配している。
馬歓島(ラワック島)と費信島(フラット島)はフィリピンが実効支配している。
★.中国は南沙諸島で、国際法上「島」と確言できる「自然の陸地」を実効支配していない。
中国が実効支配する比較的大きな岩礁としては東門礁(ヒューズ礁)と赤瓜礁(ジョンソン南礁)がある。
いずれも1988年のスプラトリー諸島海戦で、中国がベトナムから奪取した。
』
『
TBS系(JNN) 10月29日(木)8時48分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20151029-00000016-jnn-int
人工島海域に米駆逐艦派遣、
中国外務省「対話による問題解決を」
南沙諸島に中国が建設した人工島の12カイリ内をアメリカ海軍の駆逐艦が航行したことについて、中国外務省は28日、「対話により問題を解決していく」との考えを示しました。
「中国はずっと対話による問題解決を主張している。私たちはアメリカ側が中国と向かい合って歩むよう希望する」(中国外務省 陸慷報道局長)
中国外務省の陸慷報道局長は、28日の記者会見で、「先月行われた米中首脳会談でも問題を『対話』によって解決することで合意した」としたうえで、今後の対応についても話し合いによる解決を進めていく考えを示しました。
その上で、南シナ海の領有権をめぐる問題について、アメリカを念頭に、「中国はASEAN諸国と有効な共通認識を持っていて地域外の国家が我々の努力を妨害しないよう希望する」とアメリカに自制を求めました。
また、今回のアメリカの駆逐艦の行動については「重大な政治的な挑発であり、国際法や中国の国内法に著しく違反した」と非難しました。
』
サーチナニュース 2015-10-28 11:47
http://news.searchina.net/id/1592566?page=1
米イージス艦に対抗、
中華イージス艦を投入 「警告だ」と中国国防部が猛反発
中国政府・国防部は27日夜、米海軍がイージス駆逐艦「ラッセン」を、の南沙(英語名スプラトリー)諸島で中国が埋め立てた人工島から12海里以内の海域を航行させたことに猛反発する楊宇軍報道官の発言を発表した。
中国は警告のため、「中華イージス艦」と呼ばれる「蘭州」を投入したという。
楊報道官は、中国が南沙諸島での活動を、
「主に各種の民間の需要に対するサービスであり、各国の共通の利益のためのサービス」
と主張した。
米駆逐艦の“進入”については、
「中国の主権の安全、島・岩礁に居る人員と施設の安全、わが漁民の正常な作業の安全、地域の平和と安全を損ねた」
などとして、厳しく非難した。
さらに、米軍の行動は突発事態を招きかねないとして、「非常に無責任」と決めつけた。
また、南シナ海の一般的な国際航路から離れる中国側が守備する島(岩礁)に接近したことは「国際法の“航行の自由”の乱用だ」と非難した。
楊報道官は、中国国防部が米側に厳重に抗議すると共に、中国海軍がミサイル駆逐艦「蘭州」とフリゲート艦「台州」を投入して米国側に「警告」したと表明した。
蘭州は「052C型駆逐艦(蘭州級駆逐艦)」の1番艦として2004年10月に就役した。
国産の、アクティブ・フェーズド・アレイレーダーや自国産のHQ-9(紅旗-9)」防空ミサイルを搭載しており、「中華イージス艦」と呼ばれる。
ただし、防空能力は米イージス艦よりも劣るというのが一般的な見方だ。
台州は「053型H1型フリゲート艦(江滬-II型)」の1番艦。就役は1982年。
「053型」シリーズのフリゲート艦は対艦ミサイルを主兵装とする。
ただし、防空能力や対潜能力は「限定的」とされる。
米軍が派遣した「ラッセン」は弾道ミサイルにも対応するイージス艦。就役は2001年だ。
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◆解説◆
南沙諸島に対する米海軍の出動は、中国にとっては対応が難しい事態だ。
習近平国家主席(共産党総書記、中央軍事委員会主席)は、強力な腐敗撲滅運動、抗日戦勝利70周年の大規模な軍事パレード、大国イメージを強調する外交活動などからみても「強力な指導者」のイメージづくりを極めて重視していることが分かる。
米軍の圧力に簡単に屈したのでは、イメージづくりに悪影響が出る。
中国側の「作業」に影響が出ないとしても、
米軍が同様の派遣を繰り返せば、中国国内で
「いつまで許している。 習近平は弱腰だ」
との見方が出かねない。
万一の「軍事衝突」が発生すれば、中国側は「大敗」する
と考えねばならない。
もちろん、米国も中国との対立がエスカレートすることは望んでいない。
中国との対立が経済に影響すれば米財界、さらに選挙民の支持を失うことになる。
そのため、米中双方は水面下で、
「互いの面子が立てられる落としどころ」
を探って、緊迫した交渉を続けていると考えるのが自然だ。
』
『
ロイター 2015年 10月 28日 12:58 JST
http://jp.reuters.com/article/2015/10/28/south-china-sea-idJPKCN0SL2JL20151028?sp=true
中国が南シナ海の米艦派遣に抗議、
米国は警戒活動を定例化へ
中国が「領海」と主張する海域内に米艦を派遣した件で、
★.米国防当局者は27日、南シナ海での警戒活動頻度を増やす見通しを示す一方、
中国は同艦に警告したうえで米国大使に抗議したことを明らかにした。
米国は26日、ミサイル駆逐艦「ラッセン」を南シナ海で中国が造成した人工島から12カイリ(約22キロ)内の中国が「領海」と主張する海域に派遣。
★.これは中国の領有権主張に対する米国の最も重大な挑戦を意味しており、
★.中国の怒りを買うことは必至
とみられていた。
今回の派遣で
★.米国側は、平和、秩序、安全を害さない限り、他国の領海を通行できる(無害通航)権利を行使した
とみられている。
同国はこうした活動を定例化する考えだ。
国防当局者は「この種の行動を挑発と捉えるべきでない」と述べた。
次回の活動時期は明らかにしなかった。
★.当局者は「われわれは世界国家で、法的に認められた地域で、活動できるようにしておく必要がある」と説明。
「だからこうした任務を実行しているのだ」と話した。
また、
★.中国の船舶が約6週間前、米アリューシャン列島の12カイリ内を通航したほか、各国船舶も頻繁に通っている
と指摘。
「仮に無害通航ができなければ、通航に法外な費用がかかり、難しくなる」
と語った。
当局者によると、今回の米海軍ミサイル駆逐艦「ラッセン」派遣時、中国の艦船が安全な距離を確保しながら追跡したが、トラブルはなかったと説明した。
ラッセンはスビ礁付近を航行したが、ミスチーフ礁付近は通航しなかったと説明。
フィリピンとベトナムが領有を主張する岩礁の12カイリ内も通航したという。
スビ礁とミスチーフ礁はともに、中国が2014年に大規模な埋め立てプロジェクトを始める前まで、満潮時は海面下に沈んでいた。
国連海洋法条約の下では、これまで海面下に沈んでいた岩礁の上に人工島を造成した場合、周囲に12カイリの領海を設定できないとされている。
■<中国側は激しい抗議>
一方、中国外務省は27日、米艦の動きを監視、追跡した上で警告したことを明らかにした。
中国外務省は声明で
「中国の抗議を真摯に受け止め、過ちを即刻是正し、中国の主権と安全保障上の利益を脅かすような危険もしくは挑発的な行動をとらないよう、中国は米国に対して強く要求する」
とした。
張業遂・筆頭外務次官は同日、米国のボーカス駐中国大使を呼び出し、米駆逐艦派遣は「極めて無責任」だと抗議した。
外務省はこれより前に、中国政府の許可なく、米艦が「不法に」南沙(英語名スプラトリー)諸島にある人工島付近の海域に進入したと批判していた。
同省の陸慷・報道局長は定例会見で、米国が同海域の緊張を高めることをやめなければ、中国は「関連能力を増強」せざるを得ないとの結論に至るかもしれないと語った。
陸氏は、具体的には言及せず、そのような事態にはならないことを望んでいると述べるにとどめたが、
同氏の発言は中国が南シナ海で軍事的プレゼンスを一段と強める可能性を示唆している。
★.一部の専門家は、同海域で米国が定期的に活動することに中国は抵抗するとみており、中国海軍が米艦船を包囲し阻止しようとする可能性を指摘。
そうなれば事態がエスカレートするリスクが高まるとしている。
一方、南京大学中国南海研究協同創新センターの朱鋒主任は、最終的に米国と対立することは避けたいため、今回の米艦派遣に対する中国政府の反応は限定的との見方を示した。
★.「言葉での応酬が続くだろうが、実際の行動は自制の兆候を示すものになると期待している」
と朱氏は語った。
』
『
サーチナニュース 2015-10-28 19:23
http://news.searchina.net/id/1592660?page=1
南沙問題:
「人工島の周囲は中国の領海だ」
「なぜなら近くに島ある」
フィリピン支配の島を根拠に中国メディアが強弁
米海軍のイージス艦が、中国が南沙諸島(スプラトリー諸島)の渚碧礁(スビ礁)に作った人工島から12海里にまで接近したことで、中国では政府、軍、メディアが一斉に米国を強く非難した。
中国メディアの新浪網は、同人工島の周囲は中国の領海と主張。
理由を「南沙諸島で2番目の大きさの中業島(パグアサ島)から12海里以内にある」とした。
中業島はフィリピンが実効支配している。
新浪網は記事前半で領海について説明。
国際法では、干潮時に陸地が水面上に出ても満潮時に水没すれば「島」とは認められず、「陸地から12海里」の領海の設定も認められないと認めた。
そのため、「一部のいわゆる海洋法の権威はメディアで、『中国は人工島によって12海里の領海を設定する権利はない』と、思いつきを述べている」と批判。
さらに「それらは地図を見ていない“目の見えない者”」と、差別用語を使って罵倒した。
その上で
「渚碧礁に12海里の領海がないとしても、大したことはない。中業島がある!」
と主張。
「中業島は南沙諸島第2の島であり、中国の合法的領土であるので、国際海洋法により12海里の領海設定権がある」、
「中業島は人が生活できる島なので200海里の排他的経済水域も設定できる」
などと論じた。
記事はさらに、
「南沙諸島の太平島、中業島、南子島、北子島、南威島、馬歓島、費信島などの岩礁ではない島は、中国の南シナ海の主権にとって重要であり、人工島では代替えが効かない」
と主張した。
中業島はフィリピンが実効支配し、一般住民も住んでいる。
太平島(イツアバ島)は台湾(中華民国)が実効支配している。
米国製の「C-130」輸送機が離着陸できる滑走路がある。
南子島(サウスウエスト島)はベトナムが実効支配している。
北子島(ノースイースト島)はフィリピンが実効支配している。
南威島(チュオンサ島)はベトナムが実効支配している。
馬歓島(ラワック島)と費信島(フラット島)はフィリピンが実効支配している。
★.中国は南沙諸島で、国際法上「島」と確言できる「自然の陸地」を実効支配していない。
中国が実効支配する比較的大きな岩礁としては東門礁(ヒューズ礁)と赤瓜礁(ジョンソン南礁)がある。
いずれも1988年のスプラトリー諸島海戦で、中国がベトナムから奪取した。
』
『
TBS系(JNN) 10月29日(木)8時48分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20151029-00000016-jnn-int
人工島海域に米駆逐艦派遣、
中国外務省「対話による問題解決を」
南沙諸島に中国が建設した人工島の12カイリ内をアメリカ海軍の駆逐艦が航行したことについて、中国外務省は28日、「対話により問題を解決していく」との考えを示しました。
「中国はずっと対話による問題解決を主張している。私たちはアメリカ側が中国と向かい合って歩むよう希望する」(中国外務省 陸慷報道局長)
中国外務省の陸慷報道局長は、28日の記者会見で、「先月行われた米中首脳会談でも問題を『対話』によって解決することで合意した」としたうえで、今後の対応についても話し合いによる解決を進めていく考えを示しました。
その上で、南シナ海の領有権をめぐる問題について、アメリカを念頭に、「中国はASEAN諸国と有効な共通認識を持っていて地域外の国家が我々の努力を妨害しないよう希望する」とアメリカに自制を求めました。
また、今回のアメリカの駆逐艦の行動については「重大な政治的な挑発であり、国際法や中国の国内法に著しく違反した」と非難しました。
』
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