2015年12月4日金曜日

中国のカタログ空軍力(6):「心神」2016年に初飛行へ、開発中の「J-20(殲-20)」の量産開始はどうなる?

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サーチナニュース 2015-12-04 08:35
http://news.searchina.net/id/1596088?page=1

日本の先進技術実証機が2016年に初飛行へ、
中国では同年中に「J-20」の量産開始か

 防衛省の発注し、三菱重工業などが研究開発を進めている「先進技術実証機(ATD-X、『心神』の通称あり)」の初飛行が2016年1-3月に実施される見通しだ。
 同機の目的は将来の国産ステルス戦闘機開発に役立てることだ。
 一方、中国では開発を続けてきたステルス戦闘機「殲-20(J-20)」の量産が始まる可能性があるという。

 「実証機」の開発は、米国が「X-プレーン」として、1946年から続けている方法だ。
 例えば、ロッキード・マーティンが開発し、2000年に初飛行させた「X-35」は、「F-35」のベースとなった。
 ただし、X-35は実際の戦闘機を念頭に置いた設計だったが、ATD-Xは戦闘機よりも機体もエンジン推力も小さい。
 また、武器搭載はできない。

 つまり、ATD-Xが成功し、政府が戦闘機開発を決定した時点で、改めて戦闘機の開発が始まることになる
 迂遠ではあるが、最初から戦闘機開発に着手するよりも、「はずれを出すリスクが小さな」やり方とも言える。

 ATD-Xの開発は現時点で、当初計画より約1年間遅れた。
 今後が順調に推移すれば、政府は2018年ごろに、戦闘機開発についての判断をするとみられている。

 一方、中国では成都飛機工業が開発を続けてきた、ステルス戦闘機「J-20」の量産が、2016年にも始まるとの観測が出来た。
 同機の試作機は、形状の変化だけでなく、「2001」、「2002」といった機体番号でも判別できる。
 11月24日には9番目の試作機「2017」が初飛行した。

 中国メディアの環球網は米メディアを引用して、11月24日の初飛行に際して、成都飛機工業の親会社である中国航空工業集団の高級幹部や、当局関係者も出席するセレモニーが行われたと紹介。
 「2017」はJ-20の量産タイプの最終的な原型機になる模様との見方を示した。

 今後は、「2017」の試験飛行を繰り返した上で、2016年内にJ-20の「試験量産」が始まる可能性が高いという。

 ただし、J-20への搭載を念頭に、瀋陽発動機設計研究所と西安航空発動機公司が1990年代初期に開発に着手したターボ・ファン・エンジンの「WS-15(渦扇-15)」が間に合うかどうかは微妙だ。
 中国で1985年に開発が始まった「WS-10」もトラブルが相次ぎ、「初期低率量産」は2013年後半にずれこんだ。

 「WS-15」を搭載できない場合、J-20はロシア製エンジンの「AL-31」シリーズを搭載すると考えられる。
 ただしロシア側は同シリーズでも高性能の最新型を中国に売却することに同意していない。
 そのためJ-20は少なくとも早い段階では、
 想定された性能を引きだせない飛行しかできない可能性が高い。








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