2015年12月29日火曜日

中国リニアモーターカー:最高速度100km程度の低速リニアの未来?日本にとって脅威となるの?

_

サーチナニュース 2015-12-29 06:32
http://biz.searchina.net/id/1598315?page=1

中国のリニアモーターカー、
日本のリニアに比べて圧倒的に遅いが「完全なる知的財産権」

 南省長沙市で完成した。
 全長18.55キロメートルと路線は短く、速度も最高で時速100キロメートル程度と、日本のリニア中央新幹線に比べて圧倒的に遅いものの、中国が「完全なる知的財産権」を持つという。

 上海市ではすでに上海浦東国際空港と市郊外を結ぶリニアモーターカー「上海トランスラピッド」の運用が行われているが、報道によればドイツの技術が導入された「上海トランスラピッド」とは異なり、長沙市で完成したリニアモーターカーは中国中車株洲電力机車有限公司が自主開発したものだという。

 さらに、時速100キロという低中速のリニアモーターカーとあって、安全性が高く、騒音も小さく、登坂能力も高いという特徴があるという。
 記事は「多くの項目で世界最先端の水準に達している」と伝えているほか、中国は低中速のリニアモーターカー技術を掌握した数少ない国の1つになったと誇らしげに伝えている。

 また記事は、中国では地下鉄の建造コストが1キロメートルあたり5-8億元(約93-148億円)に達するが、低中速のリニアモーターカーの建造コストは地下鉄の約3分の1程度にとどまるとし、コスト優位から中国でリニアモーターカーの建造・運用が広まる可能性があることを示唆した。

 日本では東京と大阪を時速500キロで結ぶリニア中央新幹線の建造がすでに始まっている。
 2027年には東京-名古屋間で開業予定だ。
 現在は新幹線と中国高速鉄道が世界各国で激しい受注争いを繰り広げているが、将来的には日本と中国のリニアモーターカー同士で受注を競うこともありえそうだ。



レコードチャイナ 配信日時:2015年12月2日(水) 23時35分
http://www.recordchina.co.jp/a124203.html

中国が独自リニア開発、16年に運行スタート―中国メディア

 2015年11月28日、前瞻網によると、中国が独自開発した初のリニアモーターカーが試運転を始める見通しで、16年には運行を開始することが分かった。

 中国では03年、ドイツから技術を導入した世界初のリニアモーターカーが上海で運行を開始した。
 その後、中国独自のリニアモーターカー開発が進められ、年末には試運転の最終段階に入る。
 試運転が予定されているのは、湖南省長沙市の長沙南駅と長沙黄花空港を結ぶ路線で、全長18.5キロ。
 時速100キロに達する見通しで、14年5月に着工していた。

 中国独自開発リニアの建造コストは地下鉄線路に比べて半分以下に抑えられる。
 騒音も少なく、安全なことから、今後の普及が期待されている。



サーチナニュース 2015-12-30 06:32
http://biz.searchina.net/id/1598456?page=1

中低速リニアは中国にとって「かなり美味しい事業」、その理由は

 中国湖南省長沙市で開発調整中の中低速リニアモーターカー。
 中国メディアの華声在線は23日、この新しい交通システムは中国にとって「かなり美味しい」事業になると伝えている。

 リニアモーターカーと聞くと超高速をイメージしがちだが、中国の中低速リニアはその名のとおり、最高速度100km程度の乗り物だ。
 中国高速鉄道の最高速度はその3倍、さらに中国都市部では地下鉄も運行されており、一見すると中低速リニアの出る幕はないようにも感じる。
 では、なぜ中低速リニアは中国にとってかなり美味しい事業になるといえるのだろうか。

 記事が挙げた最大な理由は、
1].地下鉄に比べて低コストで製造できることだ。
 例えば中国の場合、地下鉄の建造費用は1kmあたり5-8億元(約93-148億円)かかる。
 しかし記事によれば中低速リニアはその半分ほどの費用で建設することができるという。
 ある分析によれば、中低速リニアは車体を従来式に比べて小さくできるゆえにトンネルの面積も約半分ですむため、穴を掘るために必要だった工費を大幅に減らすことができるのだ。

 さらに記事は中国の
2].都市化計画と中低速リニア開発のタイミングが「まさにぴったり合っている」ことを指摘。
 もし、ある都市の交通インフラ整備がすでに高いレベルで完成しているなら中低速リニアの入り込む余地はなく、またそれほど都市化していないならば交通手段は自動車で事足りる。
 しかし中国の都市化が目標の50%台に達したまさにこの時期、湖南省での実用化成功後すぐにでも各都市に中低速リニアを導入してゆくことができると指摘している。

 たとえば中国の二線、三線都市などはまだ交通インフラの整備が立ち遅れているが、中低速リニアはコストパフォーマンスに優れているため、地方都市にとって中低速リニアは交通インフラの整備に向けた選択肢になるとしている。
 特に大気汚染が大きな社会問題になっている中国では、排気ガスの出ない大量輸送手段としての中低速リニアの存在意義は大きい。

 記事はさらに、
3].中低速リニアの技術と経験は発展途上国の交通インフラとしても活躍の場を見出すだろうと指摘。
 中国が中低速リニアを発展途上国に輸出するようであれば、確かに「かなり美味しい」事業になる可能性は高いと言えそうだ。




サーチナニュース 2016-01-03 06:32
http://biz.searchina.net/id/1598662?page=1

中国が自主開発したリニアモーターカーは、
日本にとって脅威となるか

 中国が自主開発した時速100キロメートルで走行できるというリニアモーターカー。
 日本のリニアは山梨リニア実験線で実施した超電導リニア車両は時速600キロ超を記録しているほか、リニア中央新幹線は時速500キロで営業運転を行う計画だ。
 中国のリニアは果たして日本のリニアの脅威になるのだろうか。

 中国メディアの中国科技網は12月26日、
 「わが国のリニアモーターカーが自主制作の道を走りだす」
と題し、このほど試運転の始まった中国のリニアモーターカーについて紹介する記事を掲載した。

 記事は「12月26日に中国の軌道交通事業が歴史的な一歩を迎えた」と主張し、中国初の完全自主設計、自主製造、自主施工と自主管理による中低速リニアモーターカーの長沙リニアモーターカーラインが正式に試運転を開始したことを紹介。
 中国オリジナルのリニアモーターカーの「偉業」を大々的に伝えた。

 長沙リニアモーターカーの研究開発に携わった西南交通大学では、1986年からリニアの研究を開始、90年には小型の模型を完成させ、1994年には人を乗せての浮上運航に成功した。
 06年には11.2メートルの小型実験線が完成、そして15年12月にようやく直線、分岐、上り坂やカーブのある全長18.55キロメートルの「長沙リニアモーターカーライン」において走行時速100キロの中低速試験運行が始まった。
 中国オリジナルのリニアが正式に試運転を開始するまで、約30年の歳月がかかったことになる。

 記事は、日本やドイツがリニア技術をリードする国であることを指摘する一方で、研究グループの関係者の話として、「われわれはすでにリニアの基幹技術を手にした」と主張。
 今後の目標はリニアモーターカー市場の第一線に立つことであるとし、中国高速鉄道と同様に、中国国内でのリニア路線の整備や海外への輸出に向けて意欲を示した。

 上海にあるリニアモーターカーがいかに高速で走っても、それは「ドイツの技術」を採用したものに過ぎない。
 中国は高速鉄道の輸出を推進しているが、それは日本をはじめとする「国外の技術」を導入したものだ。
 だが、中国科技網が主張するとおり、ゼロからリニアモーターカーを作り出したのであれば、たとえ速度が遅くても立派な業績だと言えるのではないだろうか。

 また、長沙リニアモーターカーの走行速度が時速100キロ程度と侮ってはならないだろう。
 0から1を生み出すのは、他国の技術を模倣して1を10にするより困難なことだからだ。
 この事例に倣い、中国が模倣から卒業する時、日本にとって真の脅威が誕生するのかもしれない。









_