2015年12月27日日曜日

急ピッチで進む中国の言論統制(2):フランス女性記者が事実上の国外退去処分に、中国政府のウイグル族政策批判

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フジテレビ系(FNN) 12月27日(日)13時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20151227-00000307-fnn-int

中国政府のウイグル族政策批判 
仏記者が事実上の国外退去処分に



 中国政府は、ウイグル族政策を批判する記事を書いた、フランス人記者の記者証の更新を認めないことを明らかにした。事実上の国外退去処分となる。

 中国外務省は26日、声明を発表し、中国政府のウイグル族政策を批判する記事を書いた、北京駐在のフランス週刊誌の女性記者に対して、記者証の更新を認めないことを明らかにした。
 その理由について、声明は、ウルスラ・ゴーティエ記者が11月書いた記事が、「テロ行為を助長するものだ」と指摘し、「間違った言論について謝罪しなかった」などと非難した。
 これは、事実上の国外退去処分で、ゴーティエさんは、12月末で中国を離れることになる。
 北京の外国人記者クラブは、「外国人記者への重大な脅迫だ」などと、批判する声明を発表した。




●日本テレビ系(NNN) 12月27日(日)12時15分配信



レコードチャイナ 配信日時:2015年12月26日(土) 22時34分
http://www.recordchina.co.jp/a125949.html

仏誌駐北京記者の記者証が更新されず、中国外交部「中国で仕事をするのはふさわしくない」
=ウイグルに言及した記事を問題視

 2015年12月26日、中国外交部の陸慷(ルー・カン)報道官は、フランス誌の記者の記者証の更新が認められなかったことについて説明した。

 記者から、
 「フランス誌Le Nouvel Observateurの駐北京記者・Ursula Gauthier(中国名は「郭玉」または「高潔」)氏が記者証の更新を受けられなかったことについて説明してください」
と問われた陸報道官は、
 「郭玉は11月18日の報道で、公然とテロリズムをおだて、中国人民の怒りを買った。
 彼女はまだ自身の誤った言論について、中国人民に対する厳粛な謝罪ができておらず、中国に留まり引き続き仕事をするのはふさわしくない」
とした。
 また、
 「中国は法に基づき、一貫して外国のメディアや記者の合法的な権益を保障してきた。
 しかし、テロリズムをおだてる自由は決して容認されない」
とも述べた。

 Gauthier氏は11月18日の記事で、テロ問題における中国の姿勢を「ダブルスタンダードだ」と批判。
 中国国内でウイグル族によるテロが起きている原因は、
 「ウイグル族が非情な弾圧を受けていることにある」
と指摘していた。



レコードチャイナ 配信日時:2015年12月27日(日) 13時10分
http://www.recordchina.co.jp/a125963.html

中国政策批判の仏記者、謝罪を拒否―仏メディア

 2015年12月26日、仏国際放送ラジオ・フランス・アンテルナショナル(中国語電子版)によると、中国の対ウイグル族政策に批判的な記事を書き、中国から事実上の国外退去になるフランス週刊誌女性記者ウルスラ・ゴーティエ氏はこのほど、中国外務省が年末の査証(ビザ)更新に必要な記者証の発給を拒否したのは
 「中国政府が要求した謝罪を私が拒否したからだ」
と表明した。

中国外交部は25日、ゴーティエ氏に電話で
 「公開謝罪をしなければ記者証は発給しない。
 12月31日のビザ期限満了前に中国を出国せよ」
と通達してきたという。

 ラジオ・フランス・アンテルナショナルの取材に対し、ゴーティエ氏は
 「中国当局は私の記事をわい曲し、原文にない内容をねつ造して批判を展開している。
 当然謝罪は拒否する」
と表明した。

 ゴーティエ氏はこれまで、新疆ウイグル自治区で衝突事件が発生する原因について
 「少数民族に対する抑圧政策が背景にある」
などとする記事を書いていた。
 これに対し、中国官製メディアの環球時報、人民日報などが
 「事実の著しいわい曲だ」
 「反中国的な行為だ」
と激しく批判。
 ネット上に住所や写真など個人情報がさらされるなどの攻撃を受けていた。
 中国外交部も再三にわたってゴーティエ氏を呼び出し、公の場での謝罪を要求していた。