2015年12月31日木曜日

過剰人口の日本(8):15年は29万4千人自然減少、出生数は100万8千人、5年ぶり増加

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NHK 1月1日 5時00分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160101/k10010357991000.html

日本の人口9年連続で減少 減少幅は過去最大に



 日本の人口は、去年1年間に亡くなった人が130万人を超え戦後、最も多くなったことから、9年連続で減少することが厚生労働省の推計で分かりました。
 減少の幅は、去年1年間で29万4000人と過去最大になる見通しで、人口減少がさらに加速し ています。

 厚生労働省の推計によりますと、去年1年間に生まれた赤ちゃんは100万8000人で5年ぶりに増加に転じ、おととしよりおよそ4000人増えました。
 一方、亡くなった人は130万2000人で、おととしより2万9000人増えて戦後、最も多くなりました。
 その結果、日本の人口は9年連続で出生数が死亡数を下回る「自然減」となり、減少の幅は29万4000人と過去最大になる見通しで、少子高齢化に伴い人口減少がさらに加速しています。

 また、去年1年間の結婚の件数は戦後、最も少ない63万5000組、離婚の件数は22万5000組で、50秒に1組が結婚し2分20秒に1組が離婚している計算になります。
 厚生労働省は「雇用情勢の改善や保育所の整備が進んだことなどが出生数の増加につながった一方で、高齢化が進み亡くなる人の数も増えていて、今後も人口減少が続くとみられる」と分析しています。



TBSニュース (01日06:23)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2670386.html

 2015年生まれは100万8千人、出生数5年ぶり増加



 去年1年間に生まれた赤ちゃんは推計で100万8000人と、5年ぶりに増加したことがわかりました。
 厚生労働省の推計によりますと、2015年に生まれた赤ちゃんは100万8000人で、前の年に比べ、およそ4500人増えました。出生数が増加するのは5年ぶりです。

 一方、死亡した人は130万2000人で、戦後最多となりました。
 この結果、日本の人口は、9年連続で出生数が死亡数を下回る「自然減」となりました。
 減少幅は29万4000人で統計を開始した1899年以来、最大となりました。

 1人の女性が一生の間に産むと推定される子どもの数「合計特殊出生率」は、出生数が増えたことから、おととしの1.42に比べて高くなる可能性があるということです。(01日06:23)



日本経済新聞     2016/1/1 5:00
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28H6C_R31C15A2CR8000/

 出生数5年ぶり増加、100万8000人 15年推計
子育て支援影響か

  2015年に国内で生まれた日本人の赤ちゃんは、統計を始めた1899年以降最低だった前年を4千人上回る100万8千人で、5年ぶりに増加に転じたとみられることが31日、厚生労働省の人口動態統計の年間推計で分かった。
 死亡数は130万2千人と戦後最多を更新しており、人口減少は続いている。



 同省によると30代の出産数が前年より増えており、「雇用状況の改善に加え、保育所の整備などの子育て支援策が影響している可能性がある」(担当者)とみている。

 年間推計は10月までの速報値などを用いて算出する。
 死亡数は前年比2万9千人増の130万2千人と戦後最多を更新した。
 出生数が死亡数を下回る「自然減」は29万4千人で、前年を2万5千人上回って減少幅は過去最大となった。
 自然減は9年連続。

 わずかながら増加に転じた出生数も過去2番目に少なく、同省は「少子高齢化の傾向は続いており、しばらくは人口は減っていくだろう」としている。

 15年の死因の最多はがんの37万人。
 次いで心筋梗塞などの心疾患(19万9千人)、
 肺炎(12万3千人)、
 脳卒中などの脳血管疾患(11万3千人)
と続いた。
 死因上位の4疾患は5年連続で順位に変化が無く、死者数の約6割を占めた。死産は2万3千人で前年比千人減った。

 婚姻件数は同9千組減の63万5千組で戦後最少を更新した。
 婚姻件数は年間100万組を超えた1970年代前半をピークに、その後は一貫して減少傾向が続いている。
 厚労省は「結婚適齢期の人口が減っているため」としている。

 一方、離婚件数は22万5千組で、前年より3千組増えた。02年に28万9836組で過去最多になって以降は減少傾向にあったが、15年は6年ぶりに微増した。

▼人口動態統計 出生、死亡、婚姻、離婚、死産の5つについて戸籍法などに基づく市区町村への届け出を厚生労働省が毎月集計する。調査した月の約2カ月後に公表する「速報」と約5カ月後の「概数」のほか、1~12月の1年分が翌年9月に「確定数」としてまとめられる。年間推計は10月までの速報と7月までの概数を基に、11~12月分を予測して算出する。



レコードチャイナ 配信日時:2016年1月2日(土) 6時40分
http://www.recordchina.co.jp/a126245.html

日本の人口、15年は29万4000人自然減少
=130万人超が死亡―中国メディア

 2015年12月31日、中新網によると、同年の日本の人口は過去最高の約29万4000人自然減少した。

 厚生労働省がこのほど発表した人口統計によると、日本は死亡数が出生数を上回り、総人口が約29万4000人自然減少した。
 減り幅は過去最高だった。
 出生数は増加しており、30〜35歳女性による出生数が増え、全体を押し上げる形となった。
 同省は「女性の就業環境や保育施設の改善が後押しした」としている。
 しかし、出生可能年齢の女性人口の減少から、今後も少子化は続くとみている。

 死亡数は130万人を突破した。
 死因で最も多かったのはがんで、3割近くに達した。次いで心臓疾患、肺炎、脳疾患などだった。
 日本は05年に死亡数が出生数を上回り、人工が自然減少し始めた。
 15年の結婚数は約63万5000組。
 離婚は約22万5000組だった。




●人口動態からみる日本の将来 
http://www.geocities.jp/yamamrhr/ProIKE0911-118.html


上図でみるように、
 終戦の1945年から35年ほどの間は、毎年100万人を超える人口が増えていた
ことになる。
 マイナスに転じたのは「2005年」である。
 昨年は「30万人減」である。
 もし、仮に2050年までの35年間で、年間30万人ずつ減っていっても、1千万人ほどしか減少しない。
 日本の現在人口を1億2700万人とすると、
 2050年に1億人を切るには年間77万人づつ減っていかねばならない。
 つまり、今の倍以上の数の死亡数になるわけである。
 2020年あたりからベビーブーム時代の人口が70歳を迎えることになり、
 そのあたりから人口減が加速していく。
 年間100万人世代」の最後が70歳を迎えるのが、2050年あたりになる。
 2060年にはこの世代はほとんど姿を消すことになる。



● 1950年ベビーブーム時代の人口動態


● 2050年の人口動態予想
http://www.geocities.jp/yamamrhr/ProIKE0911-118.html








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