2015年9月28日月曜日

中国のカタログ空軍力(4):「J-11B」戦闘機、現状では自衛隊F-15への対抗は困難

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サーチナニュース 2015-09-28 07:37
http://news.searchina.net/id/1590026?page=1

「J-11B」戦闘機、現状では自衛隊F-15への対抗は困難
・・・レベルアップで圧倒せよ=中国メディア



 中国メディアの新浪網は24日、自国の主力戦闘機「J-11B(殲-11B」は現状では、日本の航空自衛隊の「F-15」への対抗が難しいとの見方を示した。
 J-11Bは改良がすすめられているが、搭載する空対空ミサイルを変更することが有効と論じた。

 記事は、瀋陽飛機工業集団が「J-11B」の改良を進めているとの情報を紹介。
 J-11Bの“進化型”である開発途中の「J-11D」に匹敵する性能を持たせるとみられているが、J-11BとJ-11Dでは機体構造の違いも大きいため、J-11Bの改良はアビオニクス(搭載電子機器)と武器搭載の分野に集中するはずと主張した。

 「J-11」シリーズは、ロシアの「Su-27」を改良して得られた機体だ。
 記事はJ-11Bについて「実際には『Su-27SK』の国産版」と主張。
 J-11Dについては、「Su-30MKK」、さらに「Su-35」からも多くを取り入れたとの見方を示した。

 記事は、J-11Bで採用された中国開発の操縦システムが、J-11Dの操縦システム開発にも役立ったと主張。
 J-11Dは、フランスの「ラファール」戦闘機やユーロファイター「タイフーン」に類似の操縦システムを備えているという。

 記事は、現在進められているJ-11Bの改良について、現有の機械式走査レーダーからアクティブ・フェーズドアレイ・レーダーへの換装である可能性が高いと主張。
 J-11Bは重戦闘機であり、多くのミサイルを搭載できるため、アクティブ・フェーズドアレイ・レーダーへの換装は効果が高いとの見方を示した。

 記事に対して、自国空軍の「Tu-154MD」電子戦機が日本領空に接近した際にスクランブル(緊急発進)してきた航空自衛隊のF-15の写真を分析。
 空対空ミサイルの中でも新型の「AAM-5」を搭載していると指摘した。

 さらに、AAM-5はJ-11Bが搭載している「PL-8B(霹靂8-B)」よりも優秀と説明。
 ただしJ-11Bも、新型空対空ミサイルの「PL-10」を搭載できるように改良すれば、AAM-5を搭載するF-15に対抗できると主張した。

 記事は最後の部分で、早期警戒管制機の「KJ-500(空警-500)」と最近になり試験発射に成功したとされる空対空ミサイルの「PL-15」をJ-11Bに組み合わせれば、「周辺国と地域の現有作戦機を完全に圧倒できる」と主張した。


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◆解説◆
 記事中の「AAM-5」は、航空自衛隊が装備する短距離空対空ミサイル「04式空対空誘導弾」の開発時の名称。
 開発・量産の主契約会社は三菱重工業。

 中国は9月15日に「PL-15」の試射を実施。無人機1基を撃墜するなど、成功を収めたという。



ロイター  2015年 10月 9日 19:20 JST
http://jp.reuters.com/article/2015/10/09/china-military-idJPKCN0S312J20151009

中国航空工業、
新型ステルス戦闘機「J―31」の仕様公開=英字紙

[北京 9日 ロイター] -
 国有防衛航空機大手の中国航空工業集団(AVIC)が航空ショーで、新型ステルス戦闘機「J―31」の仕様を公開したことが分かった。
   国営英字紙チャイナ・デイリーが9日報じた。

 中国の防衛関連会社がこうした情報公開に踏み切るのはまれ。
 米ロッキード・マーチン製の最新鋭ステルス戦闘機「F35」に対抗し、国外から買い手の関心を引くのが狙いとみられる。

J―31は現在、試験段階だという。



サーチナニュース 2015-10-19 10:45
http://news.searchina.net/id/1591721?page=1

「J-11B」戦闘機のパワー不足、
エンジンだけの問題ではなかった=中国メディア

 中国の大手ポータルサイト「新浪網」はこのほど
  「J-11B戦闘機に、エンジンを恨む資格なし。
 設計の段階で推力を浪費」
と題する記事を掲載した。

 「J-11B(殲-11B)」は、ロシアの「Su-27」を中国が改良した戦闘機だ。
 中国は「Su-27SK」のライセンス生産を1995年に始めたが、その後、ロシア側の了承を得ないで「J-11B」を開発した。

 しかしその後もロシアから中国への兵器類輸出は続いている。
 ロシア側が契約違反を理由に中国を一方的に「切り捨てる」ことができないのは、軍需産業の維持のためには、どうしても収入が必要だからだ。

 J-11Bの原型機であるSu-27に搭載されているエンジンは、ロシアの「サトゥールン科学製造合同」が製造する「Al-31F」だ。
 中国は自国で開発中だった「WS-10(渦扇-10、太行エンジン)」のJ-11B搭載を考えた。

 WS-10の開発は1980年代後半に始まったが、難航した。
 設計だけでなく、生産における品質管理にも問題が出るなどで、
 2009年1月の時点でエンジン寿命が30時間ほどしかなかったとされる。

 その後の改善で、2013年後半までにWS-10は性能と信頼性を獲得し、戦闘機への搭載も始まったとされる。
 しかし中国では現在もしばしば、WS-10の問題を指摘する記事が発表される。

 新浪網はJ-11Bの推力不足について、WS-10だけの問題でないと主張。
 まず、WS-10は、米ゼネラル・エレクトリックの「F110」エンジンを参考にしたと指摘。
 同エンジンは、亜音速領域での推力を重視し、その目的のために空気吸入量が大きいと説明。

 ところが、J-11BはWS-10よりも空気吸入量が少なくて済むAl-31Fの搭載を前提に設計されている。
 WS-10搭載のための変更が不十分であり、エンジンが十分な量の空気を吸入することができない。
 そのため、WS-10は性能を不十分にしか出せないという。

 記事はWS-10を搭載したJ-11Bについて
 「超音速に移行する段階で、性能低下が非常に大きい」
との考えを示した。

 中国では自国の戦闘機開発について、エンジンの技術の遅れを指摘する記事はしばしば発表されているが、機体設計や製造については
 「Su-27のライセンス生産により、高いレベルを獲得した」
などと称讃する場合がほとんどだ。
 機体設計にも問題があるとする記事は珍しい。



サーチナニュース 2015-10-19 16:41
http://news.searchina.net/id/1591801?page=1

米戦闘機「F-22」に勝てる!
・・・中国十八番の「質より量」作戦、
安価な「J-10」を大量投入
=中国メディア



 中国メディアの環球網は19日、ロシアでの報道を引用して、自国の安価な戦闘機「J-10(殲-10)」を大量に投入すれば米戦闘機「F-20」に対抗できると主張した。

 現在の中国が、主力戦闘機として運用しているのは、ロシアの「Su-27」の自国改良版である「J-11(殲-11)」シリーズだ。
 ただし同シリーズの戦闘機は高価であるため、機数確保のために、
 軽戦闘機として開発された「J-10」
も使用している。

 J-10の1機価格は2800万ドル(約33億3800万円)とされる。
 一方のF-22は1億5000万ドル(約178億8400万円)だ。

 記事は、F-22の空中戦能力は他の戦闘機よりも高いと論じた上で、電子戦が同時に進行することを考えれば、F-22の優位さは薄れると主張。
 さらに、F-22が搭載可能なミサイル数は十分でないとの見方を示した。

 記事はさらに、F-22の生産台数は186機で、試験用や「在庫」を除き、実戦配備されているF-22は123機と指摘。
 F-22は絶対量が不足していることもあり、中国軍がJ-10を大量に投入すれば勝利する道が開け、さらにJ-10は安価であるため、中国は大量に失っても経済面での負担に耐えられると論じた。

 中国は武器、装備の劣勢さを「人海戦術」で補ったことがある。
 典型的な例は1950年代前半の朝鮮戦争だ。
 米軍を主力とする国連軍は北朝鮮軍を中朝国境近くまで追いつめたが、中朝国境を越えて参戦した中国人民志願軍に圧倒された。
 中国側の戦術が巧みだったこともあるが、膨大な兵員を投入する人海戦術で、国連軍側は弾薬などの補給が追い付かなくなったという。

 1979年の中越戦争でも中国軍はソ連製の武器を駆使して闘うベトナム軍に苦戦した。
 この戦争でも中国は人海戦術を実施したとされる。

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◆解説◆
 上記記事の「J-10を大量投入すればF-20に勝てる」の論法は、パイロットの損失を考えに入れていない。
 自機を撃墜されても脱出に成功することはあるだろうが、かなりの数のパイロットを失うことになる。
 パイロットの育成には資金だけでなく、かなりの時間もかかるため、補充はかなり難しいと考えねばならない。

 第二次世界大戦時の日本も、太平洋戦争半ばまでに優秀なパイロットの多くを失ったことが、戦力低下に拍車をかけたとされる。


レコードチャイナ 配信日時:2015年12月27日(日) 16時0分
http://www.recordchina.co.jp/a125951.html

人民解放軍戦闘機の墜落事故、
その原因が判明―中国

 2015年12月26日、CCTVは記事「東海艦隊戦闘機墜落事故の原因が判明、機内には銃弾200発」を掲載した。

 中国人民解放軍海軍の東海艦隊で17日、戦闘機の墜落事故が起きた。
 機関銃の銃弾200発を搭載したままでの墜落だったという。
 墜落機はパイロットの操作により住宅密集地を避け、大きな被害はなかった。
 また乗員2人も脱出し無事だった。

 調査により事故原因が判明した。体重1キロ程度のマガモがエンジンに吸い込まれたことでエンジンが停止したという。
 鳥と航空機の衝突事故、いわゆるバードストライクは全世界共通の悩みだ。
 全世界で年に2万件以上発生しており、深刻なリスクとなっている。