2015年9月15日火曜日

韓国経済のデフォルトはありえるのか(2):高性能低価格の日本製、低価格高性能の中国製、居場所のない韓国製品

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レコードチャイナ 配信日時:2015年9月15日(火) 8時42分
http://www.recordchina.co.jp/a118933.html

高性能低価格の日本製品、低価格高性能の中国製品、居場所のない韓国
=「大企業と国は共倒れ」「
中小企業を活性化させる経済政策を」―韓国ネット

 2015年9月13日、韓国・聯合ニュースは、韓国の製造業が危機的状況を迎えており、泥沼の深さがまだ見えない深刻な状況を伝えた。

 韓国産業通商資源部が1日に発表した韓国の8月輸出額規模は、1年前に比べ14.7%減の393億3000万ドル(約4兆7400億円)だった。
 これは、世界金融危機直後の09年8月以来、6年ぶりに最大幅の下落だ。
 サムスン電子のGalaxy Note 5発売で上昇傾向を見せた無線通信機器などいくつかの分野を除き、自動車、機械、家電、フラットパネルディスプレイ、繊維、鉄鋼など、ほとんどの製造業の輸出実績が減少した。
 また、輸出減少は製造業の稼働率低下と在庫率の上昇につながっている。
 7月の製造業の平均稼働率は74.7%となり、前月より0.5%下落した。
 工場に積み上がった製品在庫率も6月に比べ0.1%上昇し129.2%を記録した。
 このような在庫率は2000年代に入り最高水準であり、売れない商品が増えているということを表している。

 韓国経済研究院のペ・サングン副院長は13日、聯合ニュースとの電話インタビューで、
 「過去とは異なり、日本製品は品質が良い上に値段も安くなり、
 中国製品は相変わらず安くて品質まで良くなっており、
 韓国製品の入り込む余地がますます減っている」
とし、
 「ここに世界景気の低迷が重なり、需要さえ消えている状態だ」
と診断した。
 ペ副院長は
 「このような悪条件で生き残るために、韓国企業は自分が最も得意とする中核事業に集中できるよう事業構造を果敢に再編しなければならない」
 「政府も、将来需要が見込める方向へ、企業が事業構造の調整が行えるように、法的・制度的整備と金融税制支援など総合対策を講じなければならない」
と述べた。



サーチナニュース 2015-09-17 07:03
http://news.searchina.net/id/1589031?page=1

中国産の鉄鋼、韓国市場を蹂躙
・・・「なすすべなし」と韓国メディア

 韓国メディアのグローバルエコノミックは15日、韓国国内の鉄鋼市場が中国産鉄鋼に思うがままに蹂躙されていると伝えたうえで、今後の韓国国内の鉄鋼市場においては、流通の高度化と意識の向上が急がれるという記事を掲載した。

 記事によれば、韓国国内の鉄鋼市場は、
★.2015年現在、輸入鋼材では国内内需市場の「蚕食率」は40%に迫る勢いであるとのこと。
 一方、韓国鉄鋼協会の輸出入実績について、対7月比で主要品目別の輸入市場のシェアをみてみると、「線材55.3%、」「H形鋼47.2%」「棒鋼43.0%」「ホットコイル42.3%」などが輸入されており、この内の中国産の割合は、品目ごとに異なるものの、「20%―40%」であると報じた。

 また、韓国が不適合鋼材を輸入する場合、建設業者だけではなく、輸入業者や販売代理店までも処罰可能に法律を改正したり、H形鋼に対する反ダンピング提訴をしたものの、
 中国産の輸入を止める道はないと伝えた。

 一方、韓国のポスコ経営研究所の報告書によれば、韓国の隣接国であり、鉄鋼大国である日本の鉄鋼業界と比較してみると、
 「中国産鉄鋼材は、日本では大きな力はない」
と報告しているとし、記事は、
 「日本と韓国の違いはなんなのか検証してみる必要があるのではないか」
と伝えた。



サーチナニュース 2015-09-16 07:03
http://news.searchina.net/id/1588870?page=1

活力を失った韓国経済、
ベンチャー企業の「活性化」に期待

 韓国メディアの国民日報は14日、
★.2015年、韓国の成長率は5期連続で0%台を記録
し続けているうえ、対外政策などにおいても悪材料が後を絶たないが、韓国はこのような状況の中で必要なことは、将来の生活基盤やベンチャー企業などの新しい発掘であるという記事を掲載した。

 記事によれば、すでに主要先進国は、世界的な金融危機と世界経済環境の変化に応じて、持続的な成長と雇用創出のために「有望な分野を育成することを始めた」と紹介。
 米国は2009年と2011年に「国家イノベーション戦略」を立て、
 欧州連合は2010年に「ヨーロッパ2020戦略」を立て、
 日本も2010年に新成長戦略を構築し実行中である
と伝えた。

 一方、韓国における2015年第二四半期の経済成長率が0.3%まで下がり、5期連続で0%台を記録したことや対外政策においても悪材料が後を絶たないうえ、韓国経済の成長動力であった輸出も、先進国の景気鈍化をはじめ、中国経済の構造変化など右肩下がりである。
 しかし、そのような状況でも、
 韓国は2014年、「未来成長動力」という戦略を立て、「雇用なき成長時代」に雇用を創出するための法案として、ベンチャー企業を支援し始めた
と伝えた。

 この「未来成長動力」とは、9大戦略産業と4大基盤産業から構成され、戦略産業は
 「スマートカー
 ・知能ロボット
 ・実感型コンテンツ
 ・着用型スマート機器
 ・再生可能エネルギー
 ・ハイブリッドシステム」
などであり、
 基盤産業は
 「インテリジェントな半導体、融合・複合材料、ビックデータ」
などであるとのこと。

 また記事によると、韓国政府は、グローバルスマート自動車産業の3大強国の実現を目指しているほか、移動通信分野(5G)においては、主要な研究・開発に対する中小企業の参加割合を40%にまで拡大するなどし、2020年頃には、世界初の5Gの商用サービスを提供する予定であると伝えた。

 続けて記事は、韓国の成長と雇用をもたらす原動力について言及。
 最近の韓国経済の成長は底辺にあるが、
 「新しいビジネスをに取り組もうとするベンチャー企業の創業ブームはこれまで以上に活発になっている」
と紹介。
 実際、1990年代末から現在に至るまでのベンチャー企業は、韓国経済の成長の原動力の役割を果たしてきていたとし、現在は「第2の創業ブーム」が巻き起こっている状況だと伝えた。

 また、韓国国内で「第2の創業ブーム」が起きているだけに、韓国政府の雇用政策の焦点もベンチャー企業に集まってきているとし、韓国政府が8日に発表した2016年度の予算案を見ても、創業支援策が多数含まれていたと報じた。

 しかし、記事は、いまだに
 「韓国国内の創業体系は脆弱なものと評価されている」
と指摘。
 韓国の新生ベンチャー企業の3年後の存在率は41%と、経済協力開発機構(OECD)の加盟国中、最下位であるとしたほか、創業の初期段階での投資を目的とする「エンジェル投資」は、投資家の数や金銭面でも非常に小さい状況であると伝えた。

 最後に記事は、「第2の創業ブーム」ではあるが、“エンジェル投資家”から投資を受けたことがあるベンチャー企業は1.9%にすぎず、質の高いベンチャー企業を創業し、活性化するためには、
 「再挑戦のためのサポートが強化されるべきであり、創業初期の資金繰りのサポートを有効にする法案が必要である」
と報じた。

 この報道に韓国のネットユーザー達は
 「罪だ。大企業が満腹になるような政策だね」
 「韓国ではお金・能力・幸運・人脈、この中の一つでもなければ、創業は不可能だ」
 「盗んでとる大企業をしっかり捕まえてから創業しなさい」
 「創業と言ったって、全て飲食業だから・・・」
などのコメントが寄せられた。




新潮社 フォーサイト 9月15日(火)15時57分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150915-00010000-fsight-int

「韓国外相」が見せた異例の「日本への気遣い」

 8月末、ソウルで2泊3日の日程で開かれた日韓フォーラムに参加した。
  このフォーラムは年1回、日韓両国の研究者、政治家、ジャーナリストらが一堂に会し、クローズ・ドアで忌憚なく議論を交わす。
   しかし今年は北京でもたれる抗日戦争勝利70周年記念の軍事パレードの式典に朴槿惠大統領が参列する直前という微妙な時期だっただけに、日本に気兼ねする韓国の心内がのぞいた。

■穏やかだった「安倍首相談話」への反応

 10年来、このフォーラムに参加しているが、今年は憂うつだった。
 安倍晋三首相の戦後70年談話が出たばかりで、議論がトゲトゲしいものになるのではないかと思ったからだ。
 しかし杞憂に終わった。

 初日8月27日、第1のテーマ「日韓関係50年の総括」でさっそく安倍談話について意見が交わされた。
 韓国側出席者から、
「安倍談話には韓国外しが窺える」
 とのコメントもあったが、それ以上の強い批判はなく、総じて穏やかだった。

 韓国のメディアは厳しい談話を予想していたため、「侵略」「植民地支配」などのキーワードがすべて入って、拍子抜けした感がある。
 朴大統領も留保をつけながら一定の評価をした。
 両首脳の反応がセットとなって、両国関係打開の契機になるとの期待が両国出席者に共有され、会場の空気を穏やかなものにしたようだ。
 昨年、福岡でもたれたフォーラムは、両国関係の緊張を反映してトゲトゲしかっただけに様変わりだった。

 一方、朴大統領の中国での軍事パレード出席について、韓国側の何人かの識者は、
 「北朝鮮を念頭においた訪問で、日本を標的にしたものではない」
と述べた。
 しかし休憩や食事の時に、面識ある韓国の識者と個人的に話すと、
 「私は訪問に反対だ」
と語る人が多かった。
 韓国側には日本に通じた人が多く、訪問が両国関係にプラスにはならないと分かっている。
 しかし決まったことは仕方がないとの思いも韓国側にはあった。

■あわただしい夜なのに

 韓国が想像以上に日本に気を遣っていると感じたのは翌28日夜、尹炳世外相主催の歓迎晩餐会でだった。
 フォーラムがソウルで開かれる時はこれまでも外相が一席持ってきたから、晩餐会自体は珍しいことではない。
 珍しかったのは、対日強硬派といわれる同外相がこれまでにない気遣いを見せたことだった。

 外相公邸に一足先に到着したフォーラム参加者が食前酒をやっていると同外相が姿を現し、
 「直前まで打ち合わせがあったため遅れてすみません」
と、約40人のメンバー1人ひとりとにこやかに握手した。
 同外相は朴大統領と共に中国の軍事パレードの式典に出席するが、その前に米アラスカのアンカレッジに飛び、ケリー米国務長官と会談する。
 式典に出席する韓国の立場を伝え、理解を得るためだが、出発前日のあわただしい夜にもかかわらず、代理を立てずに駆けつけた。

 緑が目にしみる広大な公邸の庭を望む広間で晩餐会が始まった。
 円卓が6、7卓配置され、フォーラムの幹部らとメインの円卓に就いた同外相は、
 「皆さんが韓日の友好と理解のために果たしている役割を高く評価しています」
と挨拶。
 答礼挨拶に立った韓国側フォーラム会長の柳明桓氏は、
 「前回(2013年)、ソウルでもたれたフォーラムんの晩餐会では外相から厳しいご挨拶がありました。
 今年は穏やかでホッとしています」
と語った。
 会場から小さな笑いが起きた。
 白ワインで乾杯し、食事が始まった。

■お世辞でなく美味しい料理

 帆立貝と人参のサラダ
 松の実のお粥
 アスパラガスの炒めとメロのみそ焼き
 ノビアニ(味付き焼き肉)と焼き野菜
 御飯と車海老のみそ汁
 熟み柿のジュースと餅

 韓国料理で、小皿に盛ったキムチが数多く出された。
 飲物はフランスワインで、白は乾杯の時の〈シャブリ 2012年(ルイ・ラトゥール)〉。
 魚介類にピッタリで、フローラルな香りと、やや硬質な味わいがある。格付けされていないが、定評高い造り手のルイ・ラトゥールらしく酸味と渋みのバランスが非常にいい。
 メロ(銀むつ)のみそ焼きからは赤の〈シャトー・タルボ 2011年〉。
 ボルドー地方サンジュリアン地区の格付け4級だ。さほど重くなく、飲みやすい。
 韓国の外相公邸には何度か招かれているが、専属料理人の料理は洗練されて、お世辞でなく美味しい。

 「韓国は庶民料理は美味しいが、高級になるほど美味しくなくなる」
と韓国通は言うが、外相公邸に限っては当たらない。

■韓国が「中国と日米」の橋渡しを

 それぞれの円卓で盛り上がり、宴もたけなわという時、予告なく尹外相がマイクの前に立った。
 会話がピタリと止み、全視線が外相に注がれた。
 末席にいた通訳があわてて駆けつけた。

 「私のテーブルの話を他のテーブルの皆さんとも共有した方がいいと思い、お話しさせていただきます」
と外相は切り出した。

 「日本は朴大統領の訪中を懸念していると思います。
 私たちはマイナス面を最小限にして、前向きの効果を最大限にしたいと思っています」
と、次のような内容を約20分にわたって諄々と語った。

 ▽:我々は中国と北朝鮮の関係が悪化してほしいと望んではいないが、現実として韓中関係は最良だ。
 これは北東アジアの平和と韓半島の統一にプラスとなる。
 朴大統領の訪中も(韓中日)3国サミットに前向きの効果がある。
 ▽:韓国は中国側に「式典が特定の国を狙ったものになってはならない」と何度も伝えてきた。
 中国側からもそう考えているとの発言があった。
 ▽:韓国の中国への傾斜を心配する人がいるが、韓米同盟は歴代政権で最も強い。我々は変わりつつある現実が、日米のためにもなると思っている。
 ▽:(北京の式典で)朴大統領がどうテレビに映るか見るより、(中国と)血の同盟で結ばれたという北朝鮮代表がどう映るか見てほしい。

 最後に同外相は、
 「懸念があるとしたら、この会食で解消していただければと思います」
と、笑いながら締め括った。

 韓国は中国と日米の橋渡しをする。
 それは日米にとってもプラスになるとの表明だったが、食事を中断してまで語ったことに、日本政府からの懸念伝達がなまじっかでないことを窺わせた。

 翌日、同外相はケリー国務長官との会談のためアンカレッジに飛んだ。
 会談後、韓国政府は、
 「朴大統領の行事出席が韓半島全体に及ぼす意味を十分に理解するとのコメントを米国務長官からもらった」
と発表した。



レコードチャイナ 配信日時:2015年10月8日(木) 0時48分
http://www.recordchina.co.jp/a120432.html

韓国「主力産業の国際競争力は10年持たない」
専門家の9割が将来を悲観
=韓国ネット「長くて5年だ」
「日本が没落すると言われてたのに…」

 2015年10月4日、韓国経済新聞が韓国の経済専門家400人を対象に産業分野に関するアンケートを行った結果、多くの専門家が国の産業の将来を極めて悲観的に捉えていることが分かった。

 調査の結果、経済・経営学科教授、経済研究所研究員、企業役員ら経済専門家の
 90.8%が、半導体・電子・自動車・造船・鉄鋼など韓国の主力産業の国際競争力を今後10年維持するのは困難と予測
した。
 競争力減退の要因では、
★.「革新を生み出す技術確保が不十分」との回答が32.3%で最も多く、
★.次いで「中国の急成長」、
★.「製品高度化レベルの低さ」、
★.「人件費の上昇、円安など価格競争力の減退」
などが挙がった。



JB Press 2015.10.8(木) 玉置 直司
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44950

韓国で急速に広がる「日本型長期不況」への懸念
構造改革は待ったなしだが、企業業績に黄信号

 「『失われた20年』はもはや他人事ではない。
 何とかしなければ大変なことになる」。
 最近、韓国の経営者や学者、エコノミストからバブル崩壊前後の日本の状況について質問を受ける機会がやたらと増えた。
 メディアでも日本型長期不況を懸念する報道が目立ち始めている。

 「韓国は、日本の『失われた20年』の前轍をそのまま踏もうとしている」
 2015年10月5日、韓国国会の企画財政委員会で与党セヌリ党の李漢久(イ・ハング=1945年生)議員がこう切り出した。
 発言内容を詳細に報じた「毎日経済新聞」によると、李漢久議員は、韓国経済がかつての日本と同じように長期的な低成長局面に入っていると指摘した。

■日本の「失われた20年」の前轍を踏むのか

 李漢久議員が説明に使った資料によると、日本は1980年代には年平均4.6%経済成長したが、1990年代に1.1%、2000年代に0.8%に落ち込んだ。
 これに対して韓国は、1981年から「IMF危機」直前の1997年まで、年平均8.8%成長だったが、1998年~2012年に4.1%、さらに2012年~14年まで2.8%にまで急速に鈍化している。

 「日本経済の不振は、1990年代初めからはまず投資が不振に陥り、
 次いで90年代半ばからは消費不振が追い討ちをかけた。
 韓国は消費と投資がともに落ち込んでいる」
と語った。
 それにもかかわらず、現在の韓国政府の対応が日本の前轍を踏んでいるというのが李漢久議員の主張だ。

 李漢久議員は
 「日本の前轍を踏まないためには、朴槿恵(パク・クネ=1952年生)大統領がかねて主張している4大改革(労働、金融、公企業、教育改革)などの構造改革を進めて潜在成長率を高める必要がある」
と述べた。
 李漢久議員は、3回当選で党院内代表などを歴任した経済通の大物議員だ。
 財務官僚や大宇グループ役員を歴任し、経済政策にも企業経営にも精通している。
 朴槿恵大統領の経済ブレーンの1人とも言われる。
 だから、国会での質問は政府を批判するためではない。
 日本の「失われた20年」を引き合いに出すことで、構造改革を進めるためのいっそうの努力を政府に強く督促する狙いだった。
 李漢久議員の発言だけではない。
 最近、メディアのあちこちで「失われた20年」という見出しを見かける。

■人口高齢化、成長率、主力輸出品目の推移まで、ぴたり一致

 韓国の経済政策に大きな影響力を持つ「朝鮮日報」の主筆は、10月3日付のコラムでも「失われた20年」を取り上げた。
 こんな内容だ。
 韓国の国策シンクタンクである韓国開発研究院(KDI)の著名なエコノミストが8月のセミナーで「韓国経済の力動性―日本との比較を中心に」という発表をした際の資料を紹介する。
 人口高齢化、成長率、主力輸出品目の推移まで、20年の時差を置いて韓国がそのまま日本を追いかけている。
 資料のグラフを重ねると、ぴたりと一致するというのだ。
 主筆は、
 「当時(20年前)の日本政府は3~4%成長をすると言っていたが、実際には0.5%~1%だった。3%以上成長すると言って2%台になる今の韓国政府と変わらない」
と指摘する。
 さらに、
 「我々の悲劇は、政治までもが日本の失敗を踏襲している点だ」
と述べ、2016年春に迫った総選挙を前に政争が続く政治を嘆いた。

 急速に進む少子高齢化、経済成長率と物価上昇率の低下。
 こうした構造的な要因に加えて、中国経済の鈍化などの影響で輸出に勢いがなくなってきた。
 最近の統計を見ても、消費者物価上昇率は9月に0.6%で、10カ月連続して0%台だった。
 9月の輸出額は前年同月比8.3%減の435億700万ドル。
 2015年になってから9カ月連続でマイナスとなった。
 1~9月期の輸出入額の合計は7279億ドルで、このままでは4年連続貿易額1兆ドルという目標達成も難しくなってきた。

 韓国では
 「韓国経済は日本経済を20年遅れで踏襲している。
 似ていないのは、韓国では不動産価格が急落していないことだ」
という指摘も多い。
 しかし、これも政府の相次ぐ不動産(価格急落防止)対策のためだとも言える。
 また、不動産購入のための借入金で家計債務が急増していることから、「大幅調整は時間の問題だ」という悲観論も強まってきた。
 「失われた20年」は、まったく他人事ではないのだ。

■一部企業の業績が急激に悪化、「ゾンビ企業」問題も浮上

 さらにもう1つ、最近、大きな問題になってきているのが、一部企業業績の急速な落ち込みだ。
 世界的な造船不況と原油安による海外プラント事業の採算悪化で、造船やエンジニアリングといったつい数年前まで韓国経済の成長エンジンだった企業の業績が急速に悪化している。
 造船会社の中には兆ウォン(1円=10ウォン)単位の赤字を出している例もある。

 さらにこうした「業績不振企業」を政府系金融機関が支援するというこれまでの例を繰り返していることで、政府系金融機関の業績悪化と「ゾンビ企業」の増加という問題が浮上している。

 10月7日に発表になったサムスン電子の7~9月決算暫定値は営業利益が7兆3000億ウォンと、前年同期比79.8%増だった。
 半導体がほぼ半分を稼ぎ出し、業績は回復しているが、産業界全体ではサムスン電子の突出ぶりがまた鮮明になってきた。

 李漢久議員は国会質問で、4大改革に加えて「限界企業の整理、家計負債対策、規制改革」という広範囲の構造改革を断行するために、国民や野党を説得することを政府に強く求めた。

 もちろん、韓国政府も必死だ。
 韓国経済の最大の問題の1つは、労使問題だ。
 強すぎる労組のために、産業界全体で低成長産業から新産業への構造転換がなかなか進まない。

 朴槿恵大統領もこの点は十分に認識しており、4大改革の1つである「労働市場改革」を最重視してきた。
 9月には、労使政の協議で何とか合意点を見いだした。
 各論については難題も残っているが、難航を重ねた協議を前に動かしたことは評価できる。

 消費テコ入れのためには、政府主導で「韓国版ブラックフライデー」という米国の感謝祭明けの大規模セールにならった販売促進策が10月1日から百貨店などで始まった。
 「割引幅が少ない」「対象品目が少ない」などの批判もあるが、何も手を打たないよりはよほど良いだろう。
 10月5日にロッテデパートを見て回ったが、平日にもかかわらず、中国人観光客以外に、久しぶりに大勢の韓国人のショッピング客が詰め掛けていた。

 それでも経済に対する不満は根強い。
 雇用情勢が相変わらず厳しく、体感景気があまりに良くない。
 足元の景況感から離れても、「次の成長分野」がなかなか見えてこないのだ。
 このため、産業界では、事業や不動産の売却などの資産圧縮が目立つ。
 業績がまずまずの財閥や大企業は、現金をため込むが、なかなか投資に回らないのだ。

■「眠りから目覚めた」日本に対する焦りも

 「日本経済の構造改革がどこまで進んだのかはまだ判断できない。
 だが、株価が上昇し、大企業の業績が改善したことは間違いない。
 海外インフラビジネスでも先行している。
 TPP(環太平洋経済連携協定)でも大筋合意をした。
 最近、日本の動きが速い印象だ」

 ある企業経営者はこう話す。
 「失われた20年」への関心の高さは、長期停滞への懸念とともに、
 日本が長年の眠りから目覚めたのかもしれない」
という焦りが増幅しているようだ。



朝鮮日報日本語版 10月25日(日)5時4分配信
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/10/24/2015102400547.html

「謝罪に執着する韓国人を風刺」

 米国で韓国の小説の風刺やユーモアが注目されている。
 米国の名門出版社ダーキー・アーカイブ・プレス(Dalkey Archive Press)が出した「韓国文学叢書(そうしょ)」が週刊誌「ニューヨーカー」の最新号(10月19日付)がきっかけだ。
 同社は2013年から韓国文学翻訳院(キム・ソンゴン院長)の支援を受け、韓国文学叢書を出版してきた。
 李光洙(イ・グァンス)=1892-1950年=の「土」をはじめ、韓国の小説14作品を翻訳して出しており、今年末には李文烈(イ・ムンニョル)の「ひとの子」など5作品がさらに出版される予定だ。

 「ニューヨーカー」は時事週刊誌でありながら、ニューヨーク中心の文化批評誌として詩や短編小説も掲載、米国の文壇に影響力を及ぼしてきた。
 日本人作家の村上春樹をはじめ、海外の有名作家たちの短編も厳選して掲載しており、2011年には李文烈の短編「匿名の島」が韓国の小説としては初めて掲載された。

 「ニューヨーカー」は米国在住の韓国系小説家であり、米ペンギン・プレスの編集長でもあるエド・パクが書いた長文の書評
 「すませんが、すまなくない(Sorry not sorry)」
を掲載した。
 この書評は韓国では政治・社会的にも会社生活などでも「謝罪」する文化が重要な役割を果たしていると強調する。
 部下がミスをした時、部下が上司に謝罪するのはもちろんのこと、上司も責任を取るという意味で謝罪しなければならないが、
 不思議なことに韓国では過去の過ちに対する謝罪要求が繰り返されるというものだ。
 韓国人が何度も「謝罪しろ」としつこく要求するのは、
 「悲しみや怒り、絶望が入り混じった『恨(ハン=晴らせない無念の思い)』のためだ」
としている。

 この書評は、イ・ギホの長編「謝罪は上手です」(2009年、現代文学出版)を最も大きく取り上げている。
 保護施設に強制収容された若者2人が、監視員たちに頻繁に殴られることが嫌になり、少しでも殴られないようにしようと、とにかくひたすら謝罪し続けるというストーリーだ。
 この書評は、主人公たちが施設から社会に出てからは、他人の代わりに謝罪することを生業としていると解釈する。
 「謝罪が生きる手段から出発して有望な産業になる」
という風刺精神を興味深く見つめているのだ。
 この書評はチャン・ジョンイル、チャン・ウンジン、パク・ミンギュら1990年代以降の作家たちの小説にも注目している。
 急速な産業化と情報化による混乱をブラックユーモアで描くのが韓国の小説の特徴だとのことだ。




【輝ける時のあと】


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