2015年9月16日水曜日

オーストラリア首相交代:親日派から中国重視へ逆戻り?:豪首相、初の有力国訪問に日本 

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サーチナニュース  2015/09/16(水) 17:54
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2015&d=0916&f=business_0916_054.shtml

豪首相交代!親日派から中国重視へ逆戻り?=為替王

 オーストラリアでは、親日派の首相が交代する緊急事態が発生。
 これまでの経緯と、今後のオーストラリア経済の見通しについて解説いたします。

■突然の首相交代劇

 今週月曜日、オーストラリア政権において内紛が発生。
 与党議員で閣僚でもあった、ターンブル氏が、支持率が下がっていたアボット首相の退陣を要求。
 急遽、与党所属議員による選挙が開催され、結果は、アボット首相44票、ターンブル氏54票。
 アボット氏は党首ならびにオーストラリア首相の座からも降りることになり、ターンブル新首相が誕生します。

■オーストラリア、何が問題だったのか?

 アボット首相は、就任してから約2年。
 経済悪化により支持率が低迷していました。
 ただこれは、完全なトバッチリです。
 アボット氏が就任する以前のオーストラリアは、劣悪な左派政権により、中国べったりで、日本を軽視、侮辱する方針を何年も続けていました。
 (当時、外遊先からわざと日本を外したり、日本の捕鯨を外交問題化したり、中国が反発した日豪関係強化の議題をことごとく先送りしたり、日常的に、まるで中国共産党のように反日的な言動を繰り返すなど)。

 日本ではあまり報道されませんでしたが、とにかく卑劣極まるものでした。
 政権交代して、アボット氏が首相に就任してからは、日本との友好関係が昔のように戻ることが期待されて、アボット氏も親日派としてとても頑張ってくれました。

 しかし残念ながら、中国に異常なほど依存してしまったオーストラリア経済は、すぐに元に戻せるわけはなく、タイミングの悪いことに、中国バブルが崩壊して、オーストラリア経済を直撃。
 本来なら、中国に過度に依存する経済構造にしてしまった、前の政権が責められるべきなのですが、かといってアボット首相の支持率が上がる理由もなく、危機感を覚えた与党内で謀反が起きたというのが、今回の首相交代のカラクリです。

■今後のオーストラリア経済見通し

 オーストラリアは首相が交代したといっても、左派政権に逆戻りしたわけではありません。
 新首相のターンブル氏は、(日本の一部マスコミでは中国寄りとの報道もあるようですが)、昔、事業を興して莫大な財産(日本円換算で100億円以上)を築いた大富豪としても知られており、普通に資本主義を理解している人物ですので、この先、中国経済とともに沈んでいくような選択はしないと思われます。
 首相交代を機に、経済対策を打ってくる可能性は高く、もしかすると、今が底で、好転が期待できるかもしれません。



NNA 9月21日(月)8時30分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150921-00000009-nna-asia

【オーストラリア】新型潜水艦入札、豪紙「日本は後退」

 オーストラリア連邦政府が進める新型潜水艦入札で、ドイツとフランスが有力候補に浮上し、本命とされてきた日本が後退したことが鮮明になっているもようだ。
 地元各紙によると、ターンブル新政権が、潜水艦発注先の選定基準で、国内建造の実施を最優先にするとしたことが背景だ。
 日本の安倍政権が批判を押し切って19日に安全保障関連法を成立させたことから、機密情報を伴う潜水艦建造という火種を再び国内で抱えるのは難しくなることも理由だ。

 20日付オーストラリアンによれば、潜水艦問題の関係者の間で、発注候補が
★.ドイツの造船企業ティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)と
★.フランスの政府系造船会社DCNS
に絞られたという。

 20日の内閣改造で交代したアンドリュース前国防相は18日に
 「潜水艦建造の7~8割を国内で行うと提案する造船会社があり、実現すればより多くの雇用が確保できる」
と議会で発言し、DCNSによる潜水艦の国内建造計画を評価した。
 DCNSは先ごろ、建造作業の4分の3を南オーストラリア(SA)州で実施すると説明し、1号艦の建造後はオーストラリアでの作業を70%以上に引き上げることも可能だとしている。
 次期潜水艦の大部分を国内で建造した場合、SA州で数千人の高技術職が生まれるほか、ビクトリア州やニューサウスウェールズ州、西オーストラリア州などでも新規雇用の創出が期待できるという。
 同前国防相の発言は、ターンブル首相がアボット前首相よりも潜水艦の国内建造にはるかに前向きであることを反映している。
 アボット前政権は、国内建造に対する支持を明確にしてはいなかったことから、ターンブル政権下で、日本のそうりゅう型が選ばれる場合でも、「日本での建造案」は実現性を失っている状況だ。
 日本はオーストラリアでの全面的な建造と一部建造、日本での建造――の3つの案を検討している。
 ターンブル政権の誕生で、日本が近く提出するそうりゅう型潜水艦建造案が選ばれるためには、大幅に譲歩を迫られる内容になりそうだ。
 連邦政府は次期潜水艦の発注先を、日本、ドイツ、フランスから「競争評価方式」で決定する。
 ドイツも潜水艦の全てをオーストラリアで建造すると公約している。



レコードチャイナ 配信日時:2015年9月22日(火) 19時37分
http://www.recordchina.co.jp/a119537.html

オーストラリア新首相、
中国の南シナ海での活動は「中国が成し遂げたいこととは逆の効果をもたらす」と指摘―豪メディア

 2015年9月21日、オーストラリアのターンブル首相は、オーストラリア放送協会(ABC)で放映された番組のインタビューで、中国が南シナ海で埋め立てなどを行っていることは、中国が成し遂げようとしていることとは逆の結果をもたらすと指摘した。

 先週就任したばかりのターンブル首相は、南シナ海で中国が埋め立てを進めていることは、中国が成し遂げようとしていることとは逆の結果をもたらすと述べた。
 中国が岩礁埋め立てなどを進めていることによって、ベトナムなどの周辺の小国は米国に支援を求めることになると指摘した。
 また、オーストラリア政府は中国に対して外交的でバランスの取れた姿勢で対応していく必要があると述べた。



サーチナニュース 2015/09/25(金) 16:28
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2015&d=0925&f=business_0925_055.shtml

中国との依存関係を強めていた国ランキング=為替王

 「この数年間で、中国に接近して、急激に依存関係を強めていた国をランキングで教えてください。」とのご質問にお答えします。

■特に依存度が高いとみられる国

 1位 オーストラリア 29.5%
 2位 台湾 26.8%
 3位 韓国 26.1%

 世界各国の貿易統計において、中国向けの輸出シェアが突出して高いのが、この3カ国です
(※何をもって中国への依存度が高い国だと判断するかについては議論の余地がありますが、ここでは、中国への輸出シェアが高い国は、中国経済が悪化した場合の直接的なダメージも大きいであろうと考え、輸出シェアに注目して各国のデータを抽出しました)。

 台湾や韓国が、地理的にも近い中国相手の輸出が多いのはわかりますが、なぜ、オーストラリアがこれほど、中国依存度(中国向け輸出シェア)が高いのか?
  今から2年前まで、オーストラリアは左派政権が牛耳っていました。
 ただの左派を通り越しており、当時のラッド元首相らは中国べったりで、中国の反日政策に加勢するほど、日本(および日本企業と日本国民)を侮辱し続けました
 (当時、外遊先からわざと日本を外したり、日本の捕鯨を外交問題化したり、中国が反発した日豪関係強化の議題をことごとく先送りしたり、日常的に、中国共産党と同じような反日的な言動を繰り返すなど)。

 経済的にも中国との関係が極度に深まり、中国向けの輸出が全体の約3割を占めるに至りました。
 2年前に政権交代して、日本との関係も改善傾向にありますが、まだ経済構造は、過度に中国に依存した状態からは脱することができていないと見られ、事実、今年の中国株バブル崩壊により、オーストラリアの株価や通貨(豪ドル)も大幅に下落しました。

■依存度が比較的高いとみられる国

 1位 ブラジル 19.0%
 2位 ニュージーランド 14.9%
 3位 南アフリカ 14.3%

 前述の3カ国ほどではないものの、比較的経済規模も大きくて、中国への依存度も高い要注意国がこの3つ。
 ブラジルはもともと経済が悪化しているうえに、中国依存度も高く、弱り目に祟り目状態です。
 南アフリカは、2年ほど前から、調子に乗って中国向けの輸出を急増させてしまいました
 (当時、前年比3~4割も中国向けが急増)。
 今年、中国バブル崩壊の影響で南アフリカの通貨ランドが急落していることを見ても、そのツケがいま出ていることがわかります。
 ニュージーランドも中国への依存度が高いですが、オーストラリアと比べますと、中国経済が悪化した場合のダメージは、幾分ましであろうと推測されます。

■番外編 中国との深い関係が噂されるあの国は?

 ロシア 6.8%
 ドイツ 6.1%

 中国と接近していたロシアは、意外かもしれませんが、経済関係については、互いに一定の距離をとっており、中国向けの輸出シェアは6.8%と、ほとんど伸びていません。
 ドイツは、金額だけを見れば、中国向けの輸出総額は、オーストラリアよりも大きいくらいなのですが、経済規模および貿易総額がとても大きいので、シェアは全体の6.1%に過ぎません。
 よって、これらの国は、中国経済がこの先さらに悪化しても、直接的なダメージは比較的軽微であろうと考えられます。



時事通信 2015/9/25 17:10
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201509/2015092500682&g=eco

豪での建造に前向き
=「そうりゅう」型潜水艦―日本

 【シドニー時事】
 オーストラリアの次期潜水艦建造計画をめぐり、独仏と受注を競っている日本政府は、海上自衛隊の「そうりゅう」型潜水艦を豪国内で建造することに前向きに取り組む方針を表明した。
 草賀純男駐豪大使が25日付オーストラリアン紙に語った。
 日本は自国内での建造を優先しているとの観測が広がり、逆風となっていた。

 豪政府は200億豪ドル(約1兆6840億円)を投じ、最大12隻の新潜水艦を日独仏のいずれかと共同開発する。
 コストや性能を検討した上で、発注先や建造場所を決める見通しだ。
 雇用確保のため、国内建造を要望する豪防衛関係者らは、草賀大使の発言を「大転換だ」と歓迎。
 パイン産業相もテレビ番組で「豪での建造優先で3カ国の足並みがそろった」と評価した。

 ただ、豪で建造する場合は機密情報の流出リスクが高まるため、対策が不可欠
 豪企業の技術力不足も懸念され、提携先探しは難航しそうだ。

 日本は昨年、武器輸出三原則に代わる防衛装備移転三原則を決め、武器輸出に道を開いた。
 豪から受注すれば、初の大型案件となる。 


2015/10/20 11:47   【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201510/CN2015102001001369.html

豪首相、初の有力国訪問に日本 
中国より優先、最終調整

 【シドニー共同】
 9月に就任したオーストラリアのターンブル首相が12月に訪日する方向で最終調整していることが20日、両国関係筋の話で分かった。
 初の外遊でニュージーランドを訪問したが、20日付の有力紙オーストラリアンは、関係が深い有力国の訪問としては中国よりも日本を優先すると報じた。

 ターンブル氏の広報担当は、訪日を検討しているが日程は未定としている。

 与党内政変でアボット前首相と交代したターンブル氏は中国経済への造詣が深い。
 日米との安全保障協力を推進した親日家のアボット氏と比べ、米中間での外交的な立ち位置が変化するのかどうか注目されてきた。




●【国際関係】日露関係と日豪関係の虚と実[桜H27/9/21]
2015/09/21 に公開
岸田文雄外相の訪露に関連し、今後の紆余曲折が予想されるプーチン大統領の訪日と北方­領土問題の展開について分析すると共に、中国に近いと言われるターンブル首相に移行し­たオーストラリアとの今後について論評していきます。







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