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サーチナニュース 2015-09-16 10:53
http://news.searchina.net/id/1588906?page=1
「反共産党の映像を客に見せるな」
・・・台湾の旅行業界に、大陸の旅行会社が要求
台湾・自由時報電子版は14日、中国大陸・河北省の旅行会社が先日台湾の旅行業界に対して
「観光車両における反共産党的ドキュメンタリービデオの放映を禁止せよ」
との要求を文章で送り付けたことに対して、台湾のガイドなどから反発の声が出ていると報じた。
記事は、8月6日に河北海外国際旅行社が中国大陸からの観光ツアーを受け入れている台湾の各旅行会社に対して、
「観光車両で反共産党的なドキュメンタリービデオを見せられたとのクレームが観光客からあった」、
「当社が河北省や石家荘市観光局から厳しい批判を受けた」
とする文章を送ったと紹介。
さらに、具体的な旅行会社名とガイドの氏名を記載したうえで、このガイドの起用停止、車内で大陸の政策や指導者に関するデリケートな映像放映禁止、台湾人ガイドによる共産党や、大陸の指導者の尊厳を傷つける言論の禁止を要求、旅行会社がガイドの監督審査を行うよう求めたとした。
これに対して、台北市華語ガイド職業組合の発起人である馮素芳氏が
「こんな文章を出すのは、知識のない人間だ」、
「台湾は言論の自由がある場所だ。
誰でも共産党に反対できるし、資本主義に反対することだってできる」
と反発したことを紹介した。
また、名指しされた旅行会社の会長は
「ガイドは大陸ツアー客の『新鮮なものを見たい』というリクエストに応じて、英国人作家のディック・ウィルソンによる『毛沢東伝』を映像化したものを流した」
と説明、
「台湾人にしてみれば反共産党作品ではないが、一部の大陸客はそう判断しなかった。
文化の違いだ」
と語ったことを伝えた。
そのうえで、1989年の天安門事件にかんするドキュメンタリーなど、大陸では放映することが禁止されている映像作品を見たいという大陸の客も少なからずいると解説した。
記事はまた、台湾のネット上では
「匪賊のような奴らだ」、
「もうたくさんだ。
河北海外国際旅行社はもう台湾に来ないでくれ。
われわれは歓迎しない」
といった揶揄が見られたほか、立法委員からも
「大陸の小さな旅行会社が直接台湾の各旅行会社に指図するなど、あり得ないこと。
馬英九政権による過度の中国傾倒の悪影響だ」
との意見が出たことを紹介。
さらに台湾政府・交通部観光客が
「観光車両内で放映するビデオは、版権や公序良俗に反してさえいなければ、反共産党的な内容などであっても問題にはならない」
との見解を示したことを併せて伝えた。
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