2015年9月18日金曜日

「台湾は中国の一部なので中国のパスポートがないと入れません」:ジュネーブの国連欧州本部で“入館拒否”

_


レコードチャイナ 配信日時:2015年9月18日(金) 6時59分
http://www.recordchina.co.jp/a119318.html

「台湾は中国の一部なので中国のパスポートがないと入れません」
台湾女性がジュネーブの国連欧州本部で“入館拒否”に遭う
=台湾ネットは怒り

 2015年9月17日、中国台湾網によると、台湾の女性がスイスのジュネーブにある国連欧州本部への入館を断られるという騒動があり、その理由に注目が集まっている。

 台湾人の蔡さんは、先日、フェイスブック上で「スイスのジュネーブにある国連欧州本部で不快な体験をした」と書き込んだ。
 蔡さんによると、入り口で係員にパスポートの提示を求められ、それに応じたところ入館を拒否され身分証の提示を求められた。
 言われるままに身分証を提示したが、再び入館を拒否されたという。
 蔡さんは納得がいかず、
 「8年前に来たときは、同じパスポートを提示して見学できた。
 なぜ今回はだめなのか」
と訴えたが、係員は
 「前は前。
 今は規定が変わったので、このパスポートでは入れません。
 今後も同様です」
と話した。

 蔡さんが
 「これは差別です。
 おかしいです。
 ほかの人を呼んで説明してください」
と食い下がると、別の係員が現れ、
 「台湾は中国の一部です。
 中国のパスポートか身分証を提示してもらえますか?
 ご提示いただければ見学できます」
と説明。
 蔡さんは
 「私は台湾人で、台湾のパスポートしかありません。
 台湾は中国の一部ではないし、中国人ではありませんので中国のパスポートや身分証を持つことはありえません。
 あなたが言うものはこの世に存在しないのです
 これは差別です」
と返答した。
 すると係員は、
 「中国のパスポートを提示できれば入れます。
 なければ入れません。
 ずっとここにいるのか、この場を離れるのか、どっちですか?」
と強硬な態度に出たという。

 この問題について台湾の外交当局は
 「国連の対応は受け入れることができない」
とし、ジュネーブの台湾代表処(在外機構)に状況確認と交渉に当たるよう要請した。
 また、
 15日にも台湾人男性が同様の理由で入館を拒否されたことを確認している
とした。

 この問題は台湾ネットユーザーの大きな関心を集めており、
 「こんな差別が許されるのか?」
 「これは台湾に生まれた者の運命だ」
 「共産党にしっぽを振る総統がいるのに、台湾が尊厳を持つことを期待できるのか?」
 「そろそろ独立すべきなんじゃないか?
 台湾と中国はまったく関係のない別の国」
 「台湾は国連に加盟してないんだから、入れてくれないのは当然だろう」
 「歓迎されてないんだから、わざわざ行く必要もない。
 台湾を歓迎してくれるところは世界にたくさんある。
 国連なんてもともと時代遅れのいいかげんな組織だ」
 「国連がわれわれを認めないなら、われわれも国連の規定を守る必要はない」
などのコメントが寄せられている。