2015年9月24日木曜日

フォルクスワーゲン(VW)事件(1):ディーゼルエンジン車の終焉?

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●ANNニュース


ウォールストリートジャーナル 2015 年 9 月 24 日 17:50 JST
 By Robert Wall
http://jp.wsj.com/articles/SB12208348323212744301304581252403296032810

ソフトを使った排ガス規制逃れ、その仕組みとは



 自動車メーカーはスピードや加速、ブレーキが効き始めてから車が停車するまでの制動距離を売り物にして顧客をつかんでいる。
 一方、こうした性能を実現するためのソフトウエアは極めて重要な部品になりつつあるにもかかわらず、その存在感は薄い。

 ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のケースで問題になったのはソフトだった。
 米環境保護局(EPA)は米国で販売された同社製の自動車約50万台について、「無効化機能(defeat device)」と呼ばれるソフトを使って排ガス規制を逃れたと発表した。

 VWは22日、このソフトが最大1100万台に搭載されている可能性があると発表した。
 問題に対応するため65億ユーロ(約8700億円)を計上することも明らかにした。

 米国の車載ソフト専門家、ボド・セイファート氏によると、新車に搭載されるソフトのソースコードは2000万行にも上り、航空機より多いことも珍しくないという。
 車載ソフトはエンジン、ギアボックス、自己診断機能からラジオやパワーウィンドウまであらゆる機能の操作を制御しており、ディーゼルエンジンによる燃焼プロセスで発生する一酸化炭素(CO)や窒素化合物(NOx)といった物質の数値を監視して、排出される汚染物質の量を管理することもできる。

 自動車研究センター(ミシガン州アナーバー)のグレッグ・シュローダー副所長によると、ソフトを使えば、汚染物質を捕捉したり、汚染物質を害の少ない物質に変換するシステムを作動させたりするタイミングを算出して、排ガス規制を順守することも可能だという。

 アイドリング時や道路走行中などエンジンがどのように使われているかによって、排出される汚染物質の量は大きく異なる。
 ディーゼルエンジンから排出されるCOはあまり多くないが、NOx――酸性雨や低層大気中のオゾンの成分――の排出量は一般的にガソリンエンジンより多い。
 米国ではディーゼルエンジンの乗用車の販売高がまだ比較的少なく、NOxの規制基準はディーゼルエンジン車の人気が高い欧州と比べてはるかに厳しい。

 汚染物質の排出量を監視したり抑制したりするために、ディーゼルエンジン車にはさまざまなセンサーや高機能の管理ソフトが搭載されている。このソフトを使って、燃焼過程で使用されるディーゼル燃料と酸素の混合を調節することでNOXの生成量を増減させることも可能だ。自動車の排ガスから汚染物質を除去し、排ガス基準を満たすには、汚染物質を捕捉するさまざまなNOxトラップや触媒も搭載する必要がある。
The Volkswagen emissions scandal worsened Tuesday after the German auto maker said up to 11 million vehicles worldwide could be affected by software allegedly used to cheat emissions tests and it announced plans to take a $7.27 billion provision. Here are five things about the scandal. Photo: Reuters

 しかし、自動車の技術者によると、馬力を落とせば加速が妨げられるなど、汚染物質の削減には犠牲が伴う。
 ある欧州の技術者は、排ガスの抑制に使われる装置の使用を制限すれば、自動車の燃費が改善し、騒音も緩和される可能性があると話す。
 エンジン制御ソフトで排ガスから除去するNOxの量を制御することは可能だ。

 現時点では、問題が指摘されたVWのソフトが排ガス試験時にどのようにして排ガスを減らすことができたのかははっきりしていない。
 しかし、タイヤの回転やハンドル操作、アクセルの使用などのデータを照合すれば、自動車が道路を走行中なのか、それとも排ガス試験場の試験台の上に置かれているだけなのかをソフトが判断できる可能性がある。

 例えば、ソフトは、ハンドル操作の情報入力がないと判断した場合、排ガス試験が行われていると予測して、走行時より多くの汚染物質を捕捉・処理していた可能性がある。

 VWは問題となったソフトや部品について具体的な名前を明らかにしていない。
 22日の発表では、ディーゼルエンジン「EA 189」――「ジェッタ」など一部の車種に搭載――について、試験台上での試験結果と実際の道路走行時のデータとの間に「顕著なかい離」が見られたと説明、
 「技術的手段によってこうしたかい離を取り除くために集中して作業している」
と述べた。

 現段階では、VWが問題となったソフトを製造したかどうかは専門家にも分からない。
 専門家の話では、第三者が製造した部品やソフトの一部を一定の反応を示すように修正すれば、データの食い違いは十分に埋め合わせることができるそうだ。

 ドイツのエンジニアリング会社ロバート・ボッシュは現在、当局の調査対象となっている自動車向けに部品を製造したことを明らかにした。
 同社は
 「あらゆる運転状況において排出量を削減することができる噴射・排ガス処理システムを開発している」
と述べる一方、
 「ボッシュが供給した部品を修正し、システムに統合する責任はVWにある」
と指摘した。



ロイター 2015年 09月 24日 13:12 JST
http://jp.reuters.com/article/2015/09/24/auto-vw-diesel-idJPKCN0RO09M20150924?sp=true

アングル:VW不祥事でディーゼルの将来に暗雲


●9月23日、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンがディーゼルエンジン車に違法ソフトウエアを搭載して排ガス規制を不正に回避していた問題で、ディーゼル油の将来に一段と暗雲が広がりそうだ。写真はTDIディーゼルエンジン上の同社ロゴ。チューリヒで22日撮影(2015年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[ロンドン 23日 ロイター] -
 ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)(VOWG_p.DE)がディーゼルエンジン車に違法ソフトウエアを搭載して排ガス規制を不正に回避していた問題で、ディーゼル油の将来に一段と暗雲が広がりそうだ。

 中国や世界経済の景気減速に加え、ガソリンエンジンの急速な進歩により、ディーゼル油は既に供給過剰に陥っている。
 折しも中東などでは最新鋭の製油所が稼働を始めたところだ。

 ディーゼル油をめぐっては近年、大気汚染物質の排出が意識されるようになり、
 ガソリンよりも環境に良い燃料としての信頼性に徐々に疑問視されるようになっていた。
 特にディーゼルエンジンの方が多く普及している欧州でそうした懸念が強かったところに、VWの不祥事で一気に注目が集まった格好だ。

 影響は自動車産業にとどまらない。

 工業が急拡大して住宅やインフラ建築用のディーゼル需要が高まると期待されていた新興国での景気減速も、ディーゼル油の需要減少に拍車を掛けている。

 例えばブラジルのディーゼル油輸入は8月に95%も減少した。

■<ディーゼル車の将来>

 アナリストによると、VWの一件を機に自動車の環境規制が厳格化され、自動車メーカーはそれを満たすための投資コスト増大に直面しそうだ。
 消費者側でもディーゼル車離れが起こる可能性がある。

 より環境に良いハイブリッド車を開発するコストが禁止的に高いため、痛みを分け合おうと業界再編が起こる可能性も予想されている。

 VWの不正が発覚する以前から、欧州ではディーゼル油をめぐる潮目が変わり始めていた。

 欧州では過去20年、二酸化炭素ガスの排出が少なくガソリンに比べて燃費の良いディーゼルエンジンを政府が推奨し、2014年までには販売される乗用車の5割以上がディーゼル車になっていた。

 しかし調査の結果、ディーゼル車が排出する汚染物質と呼吸不全との関連が示されたため、環境への優しさが疑問視されるようになった。

 また、ディーゼル車はガソリン車などに比べて製造コストが高い。
 かたやガソリン車はここ数年で小型化が進み、パワーが増強され、汚染物質の排出量も減った。

 欧州議会の環境委員会は23日、自動車の排ガス規制の順守基準を厳格化するルール策定の迅速化を決定した。

 欧州は世界のでディーゼル車の約4分の3を占めているため、この地域での動向は鍵を握る。

■<製油業界にも影響>

 ディーゼル車の製造が停滞すると、世界の製油業界にも影響は及ぶだろう。
 同業界は過去10年間、数十億ドルを投じてアジアや中東でディーゼル油の生産に重点を置く巨大プラントを建設したり、欧米で設備を更新してきた。

 ノルウェー石油大手スタトイルの資産最適化マネジャー、ラース・ソーストルム氏は最近の欧州製油会議で、
 「製油所と環境の観点から見ると、まったく間違った方向に事が進んでいた」
と述べた。

(Libby George and Ron Bousso記者)



BBC News 9月24日(木)17時53分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150924-00010000-bbcv-int

【BBC】「完璧な大失態」―米国フォルクスワーゲンCEO



  独大手自動車メーカ―のフォルクスワーゲンが米国で排ガス規制を回避する不正な装置を自社製ディーゼル車に搭載していた問題で、米国子会社のミヒャエル・ホルン最高経営責任者(CEO)が「完璧な大失態をおかした」と述べ、率直な謝罪を表明しました。
 新車発表会の機会を使っての謝罪は、米国の現地メディアでも注目されています。
(c) BBC News



サーチナニュース 2015/09/24(木) 18:58
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2015&d=0924&f=business_0924_084.shtml

フォルクスワーゲン、中国も悪影響って本当?=為替王

 日本にも愛好家が多い、ドイツの自動車会社フォルクスワーゲン。
大規模な不正が発覚し、株価が暴落。
経営破綻の噂も出るほど深刻で、世界株安へと悪影響が広がっています。

Q: フォルクスワーゲン、何をやらかしたのですか?
A: ディーゼル車は、大気汚染を防ぐための厳しい基準があります。
 フォルクスワーゲンのディーゼル車は、米当局の排ガス試験において、基準をクリアしているように見せかけた不正行為が発覚しました。

Q: ディーゼル車の不正が、そんなに影響するものですか?
A: 対象車は、世界で1100万台も販売されています。
 その対応のみならず、米国は巨額の制裁金を課す可能性もあります(専門家の試算では日本円で2兆円規模)。
 さらに他国もフォルクスワーゲンの不正調査を開始するでしょう。
 今後想定される負担は、経営破綻の可能性すらあるほどです。

Q: もしフォルクスワーゲンが破綻したら、どうなりますか?
A: 日本ならトヨタが破綻するほどの激震です。
 どれほどの従業員が解雇されるのか?
 どれほどの関連会社が倒産するのか?
 想像もつかないくらいです。
 不正が発覚してから2日間でフォルクスワーゲン株価は約28%も暴落しました。
 ドイツ全体の株価指数も不正が大きく報道された火曜日の1日だけで約3.8%も急落しました。

Q: 今後、ヨーロッパ経済に及ぼす影響は?
A: ギリシャ危機などがあった欧州は、「ドイツ経済だけが頼り」と言ってもよいくらいでした。
 そのドイツ経済が揺らげば、欧州全体の景気回復が遅れます。
 また、欧州のどこかの国で財政危機が表面化すれば、救済がもたつき、世界の市場の振れ幅が大きくなる可能性は高まります。

Q: フォルクスワーゲンは中国と関係が深いって本当ですか?
A: フォルクスワーゲンはここ数年、中国で販売台数を伸ばして急成長しました。
 中国では毎年のように工場が新設されています。
 工場閉鎖までいかなくとも、減産や今後の設備投資計画の見直しなどにより、中国経済への悪影響も避けられないでしょう。

Q: 中国政府はどう対応する?
A: ドイツと中国は、経済関係が深まるにつれて、外交も親密化していました。
 中国の軍拡や人権侵害などの暴挙を批判できた大国といえば米国と日本くらいで、
 ドイツ政府はほとんど中国を批判できないほど取り込まれていました
 この先、もしかしたら、互いに手のひらを返す展開も考えられるかもしれません。



朝日新聞デジタル 9月25日(金)5時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150925-00000008-asahi-bus_all

VW不正、世界規模か 
米国だけでなく欧州にも飛び火


●急伸するVWの世界販売

 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼルエンジン車の意図的な排ガス規制逃れが、米国だけでなく欧州にも広がった。
 ほかの大手メーカーを疑う声も上がり始め、自動車業界全体を巻き込んだ騒動になりつつある。

 「何が起きたのか突き止めるため、VWと懸命に作業を続ける」。
 独メディアによると、VWが欧州での不正も認めたと明らかにしたドブリント独運輸相は24日、徹底解明にあたる姿勢を示した。

 VWによると、不正の可能性がある車は「EA189」というエンジンを積んでおり、
 全世界の約1100万台(日本市場はゼロ)が対象だという。

 すでにドイツ以外でも、フランスやイタリアなどがVW車などを調査する方針を示している。
 欧州委員会からの調査要請を受け、ほかの欧州各国も調査に乗り出すとみられる。

 VWのマルティン・ウィンターコルン最高経営責任者(CEO)は23日、不正への関与を否定しつつも辞任の意向を表明。
 VWは25日に後任人事などを決める予定だ。
 欧州メディアによるとグループの独高級車メーカー「ポルシェ」のマティアス・ミュラー社長らの名前が挙がっている。

 不正の衝撃は、株式市場にも及んだ。
 欧米市場ではVWを中心に自動車関連株が売られ、24日の東京株式市場でも傾向は続いた。
 「販売減の懸念もあり、VWに部品を輸出する企業の株も売られた」(大手証券)という。(リスボン=寺西和男)

■発覚のきっかけは

 不正が最初に発覚したのは、VWが販売を伸ばしたい米国だった。
 この10年で世界販売台数を2倍にしたVWは、2014年にグループで年1千万台を初突破し、トヨタ自動車と世界一を争っている。
 ただ、地元欧州や中国などの新興国には強いが、北米では思うように売れていない。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、不正発覚のきっかけは、ウェストバージニア大付属機関の研究チームが13年以降、欧州の非営利組織の依頼で欧米メーカーのディーゼル車を調べたことだった。
 カリフォルニア州で何百キロも走り、汚染物質を計測。
 結果、VW車の排ガスから異常に多い窒素酸化物(NOx)を検出した。
 計測をやり直しても、結果は変わらなかったという。



ブルームバーグ 2015/09/25 07:01 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NV6AJG6JTSE901.html

トヨタが世界販売競争で優位に、
独VW不正は「企業拡大の暗部」の指摘

    (ブルームバーグ):独フォルクスワーゲン(VW)で発覚したディーゼル車の排ガス検査をめぐる不正の代償は、マルティン・ウィンターコルン最高経営責任者(CEO)の辞任や制裁金にとどまらず、悲願の世界年間販売トップの座にも影響するとの見方が出ている。

 VWは今年上半期の世界グループ販売で、2012年以来首位のトヨタ自動車にわずか2万台の差で競り勝ち、トップに立っていた。
 中国を含むアジアや南米での販売不振を欧州と北米の好調さが補い、国内販売が低調だったトヨタを抜いた。

 モルガン・スタンレーは9月23日付リポートで、今回の不正による販売への影響は40万台と試算。
 ブルームバーグ・インテリジェンスの自動車担当アナリスト、スティーブ・マン氏は「もともと2社の販売台数差は小さく、今回の問題がトップ争いの勝敗を決めた」と述べた。
 VWは中国販売が不調であったことから、トヨタに首位を奪い返される可能性は不正の発覚以前から高かったと言う。

 自動車調査会社カノラマの宮尾健アナリストは、「今のVWの最優先課題は、現状を把握することだ」と述べた。
 発覚から間もなくウィンターコルンCEOが辞任を発表し、限られた一部による不正だと断定するなど、コーポレート・ガバナンスが疑問視される面もあり、
 「社内調整すらできていない、糸の切れたたこのような状態」
と電話取材で語った。

■企業拡大の暗部

 ウィンターコルンCEOは07年の就任以来、トヨタを追い越し世界最大の自動車メーカーになることを目標に掲げてきた。
 自動車調査会社ケリー・ブルーブックのカール・ブラウアー氏は、「ウィンターコルン氏は世界一の栄光に浴するところまであと一歩だった」と述べた上で、VWが「意図的かつ世界的に環境基準を欺いていたことは、企業拡大の暗部を示している」という見方を示した。

 一方、トヨタは09-10年の米国大量リコール問題を経て、「規模よりも品質」にこだわる姿勢を貫いてきた。
 東日本大震災の翌年に世界首位となった後も、豊田章男社長の下、「もっといい車づくり」を合言葉にしてきた。
 トヨタ広報のニコラス・マックスフィールド氏は、
 「目標台数を掲げて販売を伸ばすよりも、いい車づくりと持続的成長をすることに注力している。
 そうすれば顧客がわれわれの商品を選び、結果として販売が伸びる」
と電話取材で述べた。

 いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、
 「無理して1位を取ろうとすると、ひずみが生じる。
 限界以上のことをしようとしたのではないか」
と述べ、VWの販売減少分はトヨタが供給し、「トヨタが相当優位に立つ」との見通しを示した。
 トヨタの1-6月のグループ世界販売は、国内販売不振などから前年同期比1.5%減の501万2000台だった。

 VWは排ガス規制を逃れるためのソフトウエアをディーゼル車に搭載していたこと、およびそれについて米環境保護局(EPA)に虚偽の説明をしていたことが18日に発覚。
★.EPAによると、ディーゼル車の通常走行時の排ガス中の汚染物質は基準の最大40倍
達するという。

 VWは22日、世界で1100万台に搭載しているディーゼルエンジンをめぐる不正に対応する費用として、7-9月(第3四半期)に65億ユーロ(約8700億円)を引き当てる計画を明らかにした。
 また、「ジェッタ」、「ゴルフ」、「ビートル」、「パサート」およびアウディブランドの「A3」のディーゼルエンジン搭載モデル100万台のほぼ半分にそれぞれ最大3万7500ドルが科されると想定すると、
 EPAによる制裁金は総額180億ドル(約2兆1500億円)に上る可能性がある。



レスポンス 9月25日(金)7時45分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150925-00000004-rps-bus_all

排ガス試験で巧妙に作動、VW の違法ソフトウェアの中身

 フォルクスワーゲングループが、米国の排出ガス試験に不正な手段を使って合格していた問題。同社の「不正な手段」の方法が、明らかになった。

 フォルクスワーゲングループの問題の車両には、違法なソフトウェアが装着されていた。
 このソフトウェアは米国の排出ガステストの時、実際の排出ガス性能を擬装する設計だった。

 一般的な排出ガス試験は、走行中のさまざまなパターンを想定。
 アクセルのオンとオフを繰り返し、排出ガス中の有害物質の濃度を測定する。

 今回、明らかになった不正手段の方法によると、
★.このソフトウェアは、アクセルの動きやスロットル開度などの情報から、排出ガステストを受けていることを察知。
★.試験の時だけ、排出ガス浄化機能をフル稼働できる巧妙な仕掛け
が施されたものだった。

 その半面、
★.通常の走行時の排出ガス浄化機能は、大幅に低下。
 米国EPA(環境保護局)によると、排出ガス中の有害物質のひとつ、NOx(窒素酸化物)は、最大で米国の排出ガス基準の40倍にも達するという。

 まさに、米国の排出ガステストの内容を徹底研究し、米当局や消費者を欺くために開発されたソフトウェアといえる。
 海外の一部メディアは、
「リコール(回収・無償修理)隠しよりも悪質」
と報道。
 EPAが、
 「環境基準を逃れるために、不正な装置を使うことは違法であり、国民の健康に対する脅威」
と、強い言葉でフォルクスワーゲンを非難しているのも、このためだろう。



レコードチャイナ 配信日時:2015年9月25日(金) 6時12分
http://www.recordchina.co.jp/a119717.html

中国人にフォルクスワーゲンを責める資格があるか?
国産車の悪質な改造、偽造の方が深刻だ―中国メディア

 2015年9月23日、中国メディア・一財網は独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の最高経営責任者(CEO)で取締役会長のマーティン・ビンターコルン氏がこのほど、米国で販売したディーゼルエンジン車に排ガス規制を不正に逃れるソフトウェアを使った問題で辞任したことを受け、
 「中国人にVWを責める資格があるのか。
 国産ディーゼル車の悪質な改造、偽造の方が深刻だ」
との記事を掲載した。

 自動車業界アナリストの一人は言う。
 「われわれ中国人にVWの不正を責める資格などない。
 中国のディーゼル車は不正な改造、偽造が野放しで深刻だからだ。
 VWは調査を受けて過ちを認め、改善する意志を表明した。
 しかし、中国で不正を続けている自動車企業が罰を受けたのを聞いたことがあるか?」

 中国政府は現在、ディーゼル車による窒素酸化物、炭化水素、一酸化炭素、微粒子物質の排出制限強化を推進している。
 しかし、規制は徹底されておらず、多くの企業が不正行為に手を染めている。
 車体が基準をクリアしていても、運転手が不正を行うケースもみられる。







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